リハビリ裏話

まだデイケアで消耗してるの?(笑)

 

炎上ブロガーの話

今回はいきなり挑発的なタイトルではじまりました。 もう炎上必至な感じですね。

実はこのウェブサイトは最終的には在宅リハビリテーションに対するポータルサイト的なサイトに育てていきたいと願っているのですが、その中でこの「リハビリ裏話」のコーナーはブログ的な読み物にしていきたいと考えています。

そこで今流行の人気ブロガーさん達のブログをいろいろ読ませていただいて勉強しているのですが、本当に色々なブロガーさんがおられますね、私が参考にさせていただいているのは「三十路男の悪あがき」の三十路男さんとか「ママはっく」のまなしばさんあたりを読んでいます。

皆さん本当に個性的で面白いのです。 別に私はブロガーになるつもりは毛頭ないのですが、ウェブサイトで文章を書く上では本当に勉強になりますね。

そういったブロガーさんの中に「イケハヤ尊師」と呼ばれるイケダハヤトさんがおられます。 ブ

ログ界では超有名人の炎上ブロガーさんだそうで、ブログを読んでいる方が、思わずカチンときて文句を言いたくなる文章を挑戦的に描かれている毒吐きブロガーさんだそうです。

このイケダハヤトさんが描かれているブログのタイトルが「まだ東京で消耗してるの?」です。

彼は東京での仕事を辞めて高知県に移住して、ブログの収入だけで生活されているそうで、東京でサラリーマンをしている方々をブログでディスりまくっていらしいのです。

挑発的なタイトルと内容で炎上して話題作りです。

でっ今回のタイトル「まだデイケアで消耗してるの?(笑)」はこのイケダハヤトさんのパロディーでつけました。

私はこの「リハビリ裏話」のコーナーでは、8割くらいは皆さんが在宅でリハビリを行う上で有益な情報をお伝えしながら、残りの2割くらいは毒を吐いてみようと思っていまして、今回は毒吐きタイムです。

かといって別に炎上を狙って仕掛けているわけではありませんよ。

もうすぐ引退が近づいている高齢セラピストとして、「これくらいは若い連中に言ってもまあ良かろう」くらいの感覚でお話ししています。

ですから炎上は望むところではありません。 (いや炎上とかマジ勘弁してくださいね!)

 

別にデイケアを否定しているわけではありません!

いきなり「まだデイケアで消耗してるの?(笑)」なんてタイトルをつけたからと言って別にデイケアやデイサービスを否定しているわけではありません。

私は病院では総合病院の集中治療室の常勤から大学病院の研究施設やリハビリ専門病院のリハビリセンター、地域医療では訪問看護ステーションからの訪問リハビリやデイケア、デイサービスでのリハビリまで総て経験していますから、それぞれの必要性は良く理解しています。

例えば非常に運動機能低下や廃用症候群が進行しておられる方を、訪問リハビリでケアしていて、体力の回復が認められれば、すかさずデイケアやデイサービスのご利用を勧めて、活動性を増やしていくように、ご利用者の方に最適なサービスを繋げる努力をしています。

またデイサービスでリハビリをしていて、必要を感じたら訪問リハビリなどと連携してより良いサービスを検討するようにしています。

在宅でのリハビリテーションを行う上では、デイケアもデイサービスも訪問リハビリも、それぞれに重要なサービスです。

 

しかしデイケアもデイサービスも訪問リハビリも単品では完全なリハビリサービスには成りえません!

ここから少し毒を吐いていこうと思います。

皆さんも薄々は感じておられることだと思いますが、デイケアもデイサービスも訪問リハビリもそれぞれ単品では有効なリハビリテーションサービスには成りえないというのが、私の考えです。

例えばデイケアやデイサービスでは、通常は1人の理学療法士なり作業療法士が30人からのご利用者さんを一度にケアしなければなりません。

ですからマンツーマンの個別でのアプローチは非常に薄くなってしまいますし、リハビリ機器などを使用した運動も画一的で通り一遍なものになりがちです。

一般的なデイケアやデイサービスでのリハビリテーションは、セラピストが個別にちょいちょいと短時間の運動をした後に、グループトレーニングを少しだけやって、あとはレクレーションといった感じではないでしょうか。

せっかく半日あるいは1日センターに通っても、その長い時間を十分に活用したリハビリテーションは受けられていないのです。

これでは本当の意味での身体機能を改善するためのリハビリテーションは行えません。

せいぜい体力アップの廃用症候群予防が関の山で、それでも間違った筋力トレーニングなどで膝や腰の痛みが酷くならないだけマシな方です。

また訪問リハビリでは、ご利用者さんとマンツーマンでじっくりできますが、所詮は1回40分の週2回のサービス提供では関わる時間が短かすぎますし、専門的なリハビリ機器も使えません。

いくら頑張って週2回40分間のリハビリを行っても、残りの5日間をご利用者さんが怠けてしまえば万事休すです。

このようにそれぞれのリハビリテーションサービスには長所と短所がはっきりとあって、どちらにしろ完全に頼りになるリハビリテーションサービスには成りえていないのです。

そしてそれらのサービスの不足を補ったり、連携して効果を高める仕組みも今はまだ十分に機能していないのです。

 

大切なのはサービスのコーディネート能力です!

皆さんは今受けておられるデイケアや訪問リハビリに、多かれ少なかれ、ご不満を持っておられることと推察いたします。

そして肝心の病院のリハビリセンターでのリハビリも早期退院に向けた日常生活動作練習リハビリとなってしまっていますから、皆さんのご不満はいかばかりかと、いつも心配しています。

病院のリハビリセンターでイライラ、デイケアに行ってイライラ、訪問リハビリが来てイライラでは、本当に心だけが消耗してしまいますよね(笑)。

ここでこのイライラを解決する一番の方法は、皆さんがご自分のリハビリに対する知識を身につけて、サービス任せではなく、ご自分でご自身のリハビリテーションをコーディネート出来るようになることだと思います。

デイケアや訪問リハビリの長所を上手く組み合わせて、それぞれの欠点を補いながら、必要に応じて在宅での自主トレを効果的に行って戦略的にご自身のリハビリテーションを行っていけたら理想的ですよね。

でもこれは決して不可能な夢物語ではないと思いますよ。

今から一歩前に踏み出すことで、皆さんの未来が変わる気がしませんか。

 

少しずつ前に進みませんか?

AL1021_meganedoya20140830144424-thumb-1000xauto-17552

現状での地域のリハビリテーションサービスは今後もそれほど大きく改善されることはないでしょう。

なぜなら国に使える医療費は限られているのに、高齢者はどんどん増えているのですから。

まあこれは国だけの責任ではなく、日本人の寿命が伸びすぎたせいでもあるのです。

つまり今から数十年前には55歳から60歳で定年退職して65歳でお亡くなりになっていたので、国が補償する期間は5年から10年で済みました。

でも今は65歳で定年して95歳まで生きますから、国は30年間を補償しなければなりません。

高齢者人口が増えている上に、補償期間も長くなっているのですから、これで医療保険や介護保険や年金制度が破綻しない方がどうかしていますよね。

団塊の世代の皆さんは、受験や就職でも厳しい生き残り競争を強いられてきましたが、ご多分にもれずに老後のリハビリテーションでも厳しい生き残り競争を強いられているのです。

本当に心からお見舞い申し上げます。

皆さんは現在こういった非常事態に直面しているわけで、この事態を乗り切るために人任せにしていては、決して良い結果にはなりません。

ご自分の身はご自分で守らないとならないのです。

これが戦後派と団塊の世代の宿命と覚悟を決めてください。

そして今の状況を少しでも好転させるために、前向きに学び工夫して進んでいければ、きっと道は開けると思います。

私も後に続く後輩として、先輩方の背中をしっかと見届けさせていただきます。

頑張ってください。

そして負けないでください。

戦後の日本を大きく発展させて世界の一等国に押し上げてきた皆さんにはその力があると信じています。

 

終わりに

今回は毒吐きコーナーですので、普段から心にかかっている少しばかりの言いたいことを言わせていただきました。

今後もなるべく皆さんにとって有益な情報を提供しながら、時々毒を吐いていこうと思います。

よろしくお願いいたします。

 

 

追伸

日本人の寿命は今後もどんどん伸び続けるそうです。 私たちが高齢者になる頃には代替医療や先進医療も手伝って、皆さん120歳くらいまで生きるようになるらしいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

脳卒中片麻痺の自主トレテキストを作りました!

まずは第一弾として皆様からご要望の多かった、麻痺側の手を動かせるようにしたいとの声にお応えするために、手のリハビリテキストを作りました。

手の機能を改善させるための、ご自宅の自主トレで世界の最先端リハビリ手法を、手軽に実践する方法を解説しています。

超音波療法や振動セラピー、EMS療法による神経促通など、一般病院ではまず受けられないような、最新のリハビリアプローチが自宅で実行できます。

現在の日本国内で、このレベルの在宅リハビリは他にはないと思います。

そしてこのプログラムは施設での実施にて、すでに結果が認められています。

あとは皆さんの継続力だけですね。

テキストは電子書籍になっており、インフォトップと言う電子書籍の販売ASPからのダウンロードになります。

全180ページに数百点の写真と3D画像などで分かりやすく解説しています。

コピーが容易な電子書籍の性格上、少し受注の管理やコピーガードなどが厳しくなっていますが、安全にご利用いただくためですの、ご容赦くださいね。

ぜひ一度お試しください。

脳卒中手の機能テキスト02

ヘッダー

 

次回は

「あなたは老人性ひきこもりに陥っていませんか?」

 

関連記事

  1. 21世紀の高齢者と若者の世代間の断絶について
  2. 海外から介護職員を受け入れるとどんなことが起きるか?
  3. アメリカ海外留学 バーガーショップでいきなり「トゥヒャトゥゴ」と…
  4. アリとキリギリスのリハビリ物語 WWW
  5. 一人暮らしのお年寄りの身体の衰えを予防する方法を考える!
  6. Amazon の Kindle電子書籍でリハビリテキストを出版し…
  7. あなたはテレビの印象操作に騙されないで対抗できていますか?
  8. 頑張れ日本の高齢者!

おすすめ記事

PAGE TOP