脳卒中リハビリ

超音波治療器を使って脳卒中の肩の痛みと亜脱臼を改善する方法

超音波治療器を使って脳卒中の肩の痛みと亜脱臼を改善する方法

 

 

脳卒中の肩の痛みについて

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脳卒中の片麻痺では多かれ少なかれ肩や腰や膝の痛みに悩まされることになります。

特に肩の痛みとこわばりで腕を挙げることができずに、場合によっては麻痺側を下にして寝ることもできない様な状態になっている方も多く見られます。

そして皆さんはそれを「脳卒中の症状だから仕方がない」と半ば諦めてしまっています。

でも本当は皆さんの肩の痛みは、そのほとんどが改善して、ほぼ気にならないレベルまで和らげることができるのです。

そして肩の痛みが和らぐと、肩関節も徐々に動かせる様になってきます。

 

どうしてそんなことが可能なのでしょう?

それは一部の視床痛などの感覚障害を伴う中枢神経性の激しい痛みを除いては、痛みの原因のほとんどが筋肉のコンディション障害による痛みだからです。

皆さんいきなりは信じられないかもしれませんが、その肩のどうしようもない様な痛みは、簡単に言えば肩こりの一種なのです。

「肩こりと、この脳卒中の肩の痛みが同じなわけないだろう」

と思われる方もいると思いますが、それなら

むち打ち症や五十肩も首や肩の筋肉のコンディション障害ですよね!

実は脳卒中の肩の痛みは、その仕組みが五十肩の痛みとほとんど一緒なのです。

ですから問題となる肩関節の土台を支えているコアマッスルをきちんとケアしてやれば、その肩の痛みは改善できるのです。

そして肩関節の土台を支えているコアマッスルをケアして肩関節の動きが良くなり、痛みが取れれば、腕も動かしやすくなります。

そしてこの状態になってから初めて肩の麻痺と運動障害を改善するための神経促通運動ができる環境が整うのです。

 

 

肩の痛みと亜脱臼の原因となる筋肉とは!

肩甲帯筋群 L

脳卒中になると急性期には意識を失って安静状態となります。

また手足が浮腫んでしまい、そのせいで筋肉が硬くこわばってしまいます。

その後慢性期になっても、脳卒中片麻痺の痙性麻痺による持続する筋緊張のせいで、特に肩甲骨周囲のコアマッスルの血流が障害されて、それらの筋肉はさらに硬くこわばり、筋線維の一部が筋硬結と呼ばれる小豆粒くらいの塊を作り出していきます。

こうなると筋肉自体に激しい痛みを感じたり、筋肉が萎縮して力が出せなくなったりします。

 

これらの問題が起きやすい肩関節周囲の筋肉の例を以下に挙げます!

肩甲挙筋: 肩甲骨を上に引き上げて、肩をすくめる動作をする筋肉です。

肩甲挙筋 L1

棘下筋: 肩甲骨の肩甲棘と呼ばれる肩甲骨の上3分の1あたりを横切る骨の出っ張りの下にある筋肉で、腕を回す動作をします。

棘下筋 L1

これらの筋群が障害されると、五十肩のような肩の痛みと運動制限を引き起こすのです。

この他にも沢山ありますが、今回は代表的なこの2つの筋肉の超音波療法をご紹介します。

 

 

なぜ超音波治療器を使うのか?

なぜ超音波治療器を使うのか?

それは超音波治療器を使うと筋肉のコンディショニングが痛みもなくとても楽に行えて、その効果が素晴らしいからです。

そして最近は超音波治療器の値段が下がってお求めやすくなってきているので、在宅治療でのコストパフォーマンスが良いと判断しました。

実は最近見つけたのですが、米国の医療機器メーカーがメディカルスポーツトレーナー用に超音波治療器の量産を始めており、そのために数十万円していた超音波治療器が、同じ性能で、2万3000円で手に入るようになったのです。

超音波治療器 2

つまりそれだけ米国のスポーツなどの現場で、超音波治療器の効果が認められ普及が始まったということです。

そしてこの超音波治療器がアマゾンなどで簡単に購入できるようになったのです。

超音波治療器

超音波治療器

製品名: ポータブル US PRO 2000 超音波治療器 並行輸入品 日本語説明書付

製造元: Roscoe Medical 社(米国)

輸入元: ホーム&キッチン

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  • 製造元は米国のきちんとした医療機器メーカーで、プライベートのスポーツトレーナーが選手のケアに使用するために量産体制を開始した物のようです。 自分でも臨床で使用していますが、きちんとした製品です。
  • ご購入とご使用に関しては自己判断と自己責任のうえ行ってください。

こちらから購入できます!

US PRO 2000 2nd edition 超音波器 日本語説明書 保証付 健康/美容器 [米国 ROSCOE MEDICAL社: 超音波治療器メーカー製造]

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では私がなぜ超音波治療器を使いたがるのかをご説明します

脳卒中の肩の痛みは肩関節周囲のコアマッスルのコンディション障害であると、先ほどご説明しました。

しかしこのコンディション障害は、長期化・慢性化しており、筋硬結を伴う複雑なものになっています。

特に筋硬結が厄介です。

皆さんが肩こりを感じた時に、首の付け根と肩甲骨の間あたりを押すと、硬い骨のようなこわばりを触ると思いますが、これが肩甲挙筋の筋硬結で肩こりの原因なのです。

 

そしてこの筋硬結は、いい加減なマッサージでは治りません。

鍼治療や電気治療も効きません。

 

今まではマイオセラピーという特殊な方法のマッサージで治していたのですが、これはできるセラピストが非常に少なくて中々見つけることができません(当然私はできますが)。

今の若手のセラピストは病院で日常生活動作訓練しか習いませんから、当然できません。

ですから皆さんはどこに行っても、その肩の痛みが治せずに諦めているのです。

しかしこの筋硬結が超音波治療器を使うと、痛みもなく簡単に改善できるのです。

超音波は文字通り、非常に周波数の高い振動です。

この振動により、こわばって絡み合った筋繊維をもみほぐし、血流を改善するのです。

そしてこの超音波療法による筋のコンディショニングは、痛みが全くなく、その効果は驚くほどです。

 

まあ2万3000円の初期投資は少し痛いですが、この超音波治療器は腰痛や膝痛や脳卒中に多い内反尖足のケアにも使えますし、ご家族みなさんで肩こりの治療にも使えますから、買って損はない商品です。

でも私は超音波治療器の販売業者の回し者ではありませんよ。

 

以前から超音波治療器を現場で使いたいと思っていても、値段が高くて手が出せなかったものが、安い機械ができたので、喜んで自分の臨床でも使ってみて、効果が確認できたからお薦めしているのです。

まあどこに行っても良くならない、その肩の痛みが良くなって少しでも腕が動くようになれば、そう高い投資ではないと思います。

(でも超音波治療器の購入とご使用は自己判断、自己責任のうえお願い致します)

中には超音波治療器を使用しても良くならない場合がありますので、これはご注意くださいね。

 

超音波治療器を使えない方がいますので注意してください!

超音波治療器には禁忌事項があり、以下の方はご使用になれません。

  1. 心臓ペースメーカーなどの埋込型電気治療器をご使用になっている方

  2. 超音波マッサージを行おうとする関節に人工関節やプレート埋込などの整形外科治療を受けている方

  3. 皮膚にアレルギーや怪我のある方

超音波治療器を使用してのケア

肩甲挙筋のケア

ベッドやマットレスの上で麻痺側の肩を上に横向きに寝ます。

超音波 肩 側臥位 1

超音波治療器のプローブに専用のジェルを十分につけてから、治療器のスイッチをいれます。

治療の強さはH(High: 強)に設定します。

治療時間は10分に設定します。

超音波 設定 1  超音波ジェル1

肩甲挙筋への超音波マッサージ

麻痺側の肩の峰の首の付け根から指3本分くらい外側のやや後ろ側にプローブを当てます。 そのままそこで500円硬貨くらいの輪を描くようにプローブを動かします。 10秒くらいそこで円を描きます。

肩甲挙筋 L1 超音波 肩甲挙筋 1          

そこから500円硬貨くらいの円を描きながら、徐々にプローブを首の側面やや後ろに沿ってマッサージを続けていきます。 耳のすぐ下のやや後ろくらいの場所と肩の峰の首の付け根から指3本分くらい外側のやや後ろ側の間をゆっくり500円硬貨くらいの円を描きながら行ったり来たりします。

 

 

棘下筋のケア

ベッドやマットレスの上で麻痺側の肩を上に横向きに寝ます。

超音波 肩 側臥位 1

超音波治療器のプローブに専用のジェルを十分につけてから、治療器のスイッチをいれます。

治療の強さはH(High: 強)に設定します。

治療時間は10分に設定します。

超音波 設定 1  超音波ジェル1

棘下筋に対する超音波マッサージ

次に肩甲棘の下にある棘下筋に対してマッサージを進めていきます。

棘下筋は肩甲棘と言われる肩甲骨の上3分の1あたりを横に走っている骨の出っ張りの下に位置しています。

マッサージはこの肩甲棘の下にあって肩甲骨の下3分の2に広がる筋肉のふくらみに対して行います。

棘下筋 L1超音波 棘下筋 1

 

どうですか?

以外と簡単でしょう!

ケアを行う上での注意点は ① 超音波を出すプローブをきちんと皮膚にまっすぐに当てることと ② 500円玉くらいの円を描きながらゆっくりとまんべんなく筋肉をマッサージすることです。

本当に効果的で驚きますよ!

ぜひ一度お試しください!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

注意事項!

この運動は、あなたの身体状態を評価した上で処方されたものではありません。 ご自身の主治医あるいはリハビリ担当者にご相談の上自己責任にて行ってくださるようお願い申し上げます。

 

こちらも御覧ください!

「戦略的脳卒中自主トレリハビリテーションとは?」

 

 

脳卒中片麻痺の自主トレテキストを作りました!

まずは第一弾として皆様からご要望の多かった、麻痺側の手を動かせるようにしたいとの声にお応えするために、手のリハビリテキストを作りました。

手の機能を改善させるための、ご自宅の自主トレで世界の最先端リハビリ手法を、手軽に実践する方法を解説しています。

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現在の日本国内で、このレベルの在宅リハビリは他にはないと思います。

そしてこのプログラムは施設での実施にて、すでに結果が認められています。

あとは皆さんの継続力だけですね。

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全180ページに数百点の写真と3D画像などで分かりやすく解説しています。

コピーが容易な電子書籍の性格上、少し受注の管理やコピーガードなどが厳しくなっていますが、安全にご利用いただくためですの、ご容赦くださいね。

ぜひ一度お試しください。

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