リハビリ裏話

リハビリと加齢の関係 としをとったら諦める?

リハビリと加齢の関係 としをとったら諦める?

 

はじめに

%e7%b4%ab%e9%99%bd%e8%8a%b1%e3%81%ae%e9%80%a0%e8%8a%b1-s2

よく腰や肩が痛くなってなかなか治らないことを「歳なんだから仕方がないよ」と諦めることがあります。

物覚えが悪くなって、なかなかヒトやモノの名前が思い出せなくなるのも、歳のせいで記憶力が落ちるのは仕方がないと言われます。

リハビリで運動機能や麻痺がなかなか治らないのも「もうかなり歳だから」となります。

本当にそうなんでしょうか?

なんだかなんでもかんでも歳のせいで諦めるのが、日本人の潔さなんですかね?

あの桜のように見事に散ってみせましょう!

なんて気質なんでしょうか?

でもある時代劇映画で少しとぼけた脇役がこんなことを言ってましたよ。

「桜が簡単に散るのは来年も咲くことを知ってるからさ、一度散ったら二度と咲けないと思ったら、そんな簡単には散らないよ。」

あなたもたった一度きりの人生です。

もう少し土俵際で粘ってみませんか!

 

 

としをとると記憶力が落ちるのは仕方がないの?

%e8%87%aa%e6%92%ae%e3%82%8a%ef%bc%91-s3

としをとるとなかなかヒトやモノの名前が思い出せなくなります。

そうすると「自分も歳をとってボケてきたな」とがっかりして自信を失っていきます。

でもね本当は歳をとったからと言って、自動的に記憶力が衰えるわけではないのです。

記憶は主に「海馬」と呼ばれる神経核とその横の側頭葉で蓄えられます。

数分から数時間程度の記憶は「海馬」の神経細胞に電気的な信号として保存されますから、時間が経つと消えてしまいます。

でもさらに数年間程度保存される記憶は「海馬」の神経細胞にタンパク質として合成されて蓄えられますから、長期間の保存が出来るようになります。

でも「海馬」はそんなに大きくないので、すぐに記憶情報がいっぱいになってしまいます。

そこで数十年単位の一生モノの記憶は、「海馬」から隣の側頭葉に移されて、長期保存されます。

パソコンのメモリーが一杯になったので、外付けのハードディスクにデータを写して保存する感じと似てますね。

歳をとると、この外付けハードディスクが増えていきます。

若い人は、元々の外付けハードディスクが少ないので、そんな苦労はしないでデータを引き出すことが出来ます

でもあなたは長く生きてきた人生経験の分だけ、外付けハードディスクが増えています。

ですから大事なんだけど普段はあまり使わないデータが急に必要になった時に、なかなかデータのしまい場所が分からないという状態になります。

そうすると外見的には、忘れていてなかなか思い出せないように見えるのです。

本当に記憶が落ちる場合は、海馬に障害があるとか、記憶の引き出しと整理に関わる前頭葉が萎縮してきたとか(アルツハイマー型認知症とか)シッカリした原因があります。

 

米国の大学での実験

%e3%81%84%e3%81%84%e3%81%ad-s4

実際に米国の大学でこんな実験を行いました。

「高齢者のグループ」と「若者のグループ」のそれぞれに同じテストを行いました。

最初の実験では「ただのテストです」と伝えて、テストを行うと、テストの得点は「高齢者グループ」と「若者グループ」でそれほど差はありませんでした。

しかし次に「これは記憶力のテストです」と伝えて、テストを行うと、「高齢者のグループ」の得点が大きく下がってしまいました。

これは「年寄りは記憶力がダメだ」という思い込みが、テストの得点に影響を与えてしまったのです。

本当は記憶力は落ちていないのに、思い込みが実力を発揮する力を奪ってしまったのです。

あなたも「歳だからボケてきた」と思い込んでいると、本当にボケちゃうかもよ!

同様に「どうせ麻痺は良くならない」と思い込んでリハビリをやっていても良くならないかもね!

 

確かに歳をとるとアルツハイマー型だのレビー小体型だの 脳血管痴呆だのと記憶力を低下させる病気にかかりやすくなることはあります。

でもそれ以外に、記憶力を低下させる病気がないのに、意味もなく記憶力が低下することはありません。

「もうダメだ」と思い込んで憶えようとしない、その気持ちが記憶を妨げているのです。

 

 

としをとって腰や肩が痛くなるのはしょうがないの?

%e8%b8%8f%e3%81%bf%e3%81%a4%e3%81%91%e3%82%8b-s6

としをとると肩や腰が痛くなります。

膝も肘も痛くなります。

整形外科にかかったりマッサージを受けてもなかなか治らないので不安になります。

先生にも「歳だからあまり焦らないでゆっくり治しましょう」なんて言われてしまいます。

としをとると本当に腰痛や肩痛は治らないのでしょうか?

 

実はそんなことはありません。

肩や腰の痛みのほとんどは、筋肉の痛みです。

例えばいわゆる腰痛症と呼ばれている腰の痛みの原因は、多くは脊柱起立筋群の一部や、股関節周囲の中殿筋や梨状筋の強張りによる痛みです。

中には脊柱管狭窄症などの手術が必要な場合もありますが、まず初めは筋肉のコンディションが悪化して痛みが出るところから始まります。

また肩の痛みの多くは、肩甲骨の周囲の棘下筋や大円筋、小円筋などの「回旋筋腱板」と呼ばれる筋群の障害による痛みです。

よくいう肩関節周囲炎や五十肩と呼ばれる症状です。

五十肩の治療にはよく「しばらく放っておけば自然と痛みがなくなるから何もしないのがいい」なんて言う方がいます。

また腰痛症の場合も、コルセットをしたり、電気で温めたりの消極的なケアをしています。

でもあまり良くならないので、痛みをだましだまし生活しています。

やはり腰や肩の痛みは、年をとったら良くならないのでしょうか?

 

実はそんなことはありません。

これらの痛みの根本は、ほとんどが筋肉の状態が悪くなってしまっていることによります。

これはどういった状態かというと筋線維の中に、「筋硬結」と呼ばれる強張りができてしまっているのです。

この筋硬結がどうして出来るのかというと、筋線維に対する血流障害で、筋肉のミオシンとアクチンという線維が絡まって硬く強張ってしまい「筋硬結」になります。

筋肉は「筋膜」と呼ばれる袋の中に、筋線維が素麺のように詰まっています。

そして筋線維が収縮して力を出す時に、筋線維の一本一本が太くなり、筋膜の中でパンパンに膨らみます。

あなたも筋肉に力を入れた時に力こぶができますよね。

そうして筋肉に力を入れたり抜いたりしている時には、筋膜の中で膨れたりすぼまったりしているので、血流もポンプのように押されて流れやすくなっています。

しかしいったん筋肉が疲労して凝ってしまうと、その筋肉は常に強張った状態になります。

そして常に筋膜の中でパンパンになっているため、その筋線維に血流が流れなくなり、それが原因で「筋硬結」が出来るのです。

筋肉の痛みの原因は、この「筋硬結」ですから、痛みのケアは、この「筋硬結」を揉みほぐしてしまえばいいのです。

 

でもここで問題があります。

それは「筋硬結」は普通のマッサージや電気治療では「ほぐれない」ということです!

鍼治療でもほぐれません。

この「筋硬結」をほぐすにはマイオセラピー(深部筋マッサージ)と呼ばれる特殊なマッサージを行う必要があります。

これを出来るセラピストが少ないので、なかなか皆さんはやってもらえないだけなのです。

きちんとケアすれば大体の痛みは治ってしまいます。

ある先輩のマイオセラピストの超ベテランが「俺がやって痛みがとれない時は霊媒師を紹介している」なんて冗談を言っていましたが、あながち間違いではありません。

それくらい筋肉のトラブルが原因の腰痛症や五十肩や膝関節痛などは、マイオセラピーで治ります。

マイオセラピーをやってもらえるセラピストが近所で見つからない場合は、EMSや超音波治療器を使って、ご自分で治す方法を、このサイトでご紹介していますので、ぜひご参考にしてみてくださいね。

 

 

 

としをとって動作や歩き方が年寄りくさくなるのはしょうがないの?

%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%83%e3%83%81-s7

年をとると、いつのまにか歩き方が年寄り臭くなってしまいます。

若い頃にはスタスタと颯爽と歩いていたのですが、最近はトボトボ歩くようになってしまいました。

これはどうしたことでしょう?

実はこの年寄り臭い歩き方も、別に脳の加齢変化によって、歩行制御の仕方が変わってしまったわけではありません。

ではどうして年をとると歩き方が年寄り臭くなるのでしょう?

 

その原因はもう分かっています。

それは「足の蹴り返し」が弱くなるからです。

つまり若い頃には、地面に着いた方の足をもう一度前に振出す時に、つま先に力を入れて、力強く地面を蹴って加速をつけていたのです。

だからスイスイと早く歩けたのです。

でも今はその蹴り返しが出来なくなって、地面を蹴らずに、まるでそっと判子でもつくようにペタペタ歩いています。

どうして蹴り返しが出来なくなったのでしょう?

つま先が弱ったから?

そうではありません。

原因は股関節の付け根の中殿筋(梨状筋も)が弱って、股関節を支える力が弱まったため、片方の足にしっかり体重移動が出来なくなったからです。

つまり左右の足にしっかり体重が移動出来なくなったため、重心を体の真ん中からなるべく移動しないように、ペタペタ歩くようになったのです。

この年寄り臭い歩き方を治す方法は簡単です。

毎日数分づつ片足立ちを練習すればいいのです。

これだけであなたの歩き方はぐっと若返ります。

「嘘だそんな簡単に治るわけない」ていまマジで思いましたね!

簡単ではありません。

ほとんどの方が毎日練習を続けることが出来ないのですから。

簡単そうに見えてかなり難しいトレーニングなのでしょう。

たぶん!

 

 

まとめ

%e8%85%b9%e7%ad%8b-s8

今回はいつもとは少し趣向を変えて、年に負けるな企画をやってみました。

最近は食事や生活環境や医療の発達で、平均寿命が伸び続けています。

だから今のお年寄りは120歳まで生きるらしいですよ!

そんなに生きても辛いだけですって。

それはヨボヨボで年寄り臭くなってしまった場合でしょう。

若々しくはつらつと生きるなら120歳でも悪くないはずです。

昔のお年寄りは60歳でもヨボヨボしていましたが、最近のお年寄りは60歳でも、うっかりするとミニスカートが似合いそうな方もいますよね。

あなたも120歳でミニスカートを履いてみませんか(笑)。

関連記事

  1. 人工呼吸器の高性能化がもたらしたもの
  2. 少し未来のリハビリテーションの話をしましょう!
  3. リハビリの達人への近道
  4. 永遠に若く病気も完全に治したい症候群について
  5. 在宅で使う医療機器の適正価格を考える!
  6. 結局は心と気持ちの問題なのです!
  7. 『悲報』脳卒中の日常生活動作訓練が片麻痺の回復を妨げることについ…
  8. 腸内細菌に関するデマ! ヤセ菌デブ菌っていったいなんだよ www…

おすすめ記事

PAGE TOP