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五十肩は怖くない! 肩のコアマッスルのコンディショニング方法!

はじめに

若い頃には、オールナイトで遊んでも、翌日は学校や仕事に行って、平気な顔をしていられました。

徹夜明けでも、それほど辛いとも思わずに、けっこう元気でいられたものです。

しかし時が過ぎ、いくつもの季節が過ぎて、あなたもすっかり大人になりました。

そうすると、少し無理をしただけで、身体に疲れがたまる様になってきます。

特に首や肩の周りの筋肉が、硬くこわばって、なんとも辛い感じがしています。

特に、首の両脇から肩にかけて、肩甲骨の下半分、両側の肩甲骨の内側あたりに、痛みやコリを感じます。

それでも大人になったあなたは、ゆっくり休んでいられません。

家族を養うために、必死で働かなければ、生きていけないからです。

そうやって無理をしているうちに、ちょっとした拍子に、肩をギクッと痛めてしまいます。

そうすると肩甲骨のあたりが痛くて、腕を大きく動かすことが出来なくなってしまいます。

頭の後ろに手が届かないため、お風呂で髪の毛を洗うことも、ままならなくなってしまいます。

これが肩の痛みから、五十肩になる、典型的なコースですね。

今回は痛みの定番である「五十肩」の原因と治しかたについて解説していきます。

どうぞよろしくお願いします。

 

前回記事

運動不足解消! でも無理するともっとひどい状態に!

 

肩関節の筋肉はアウターマッスルとコアマッスルに分かれます!

私たちの身体を動かしている、つまり手足の関節を動かしている筋肉には、大きく分けて2種類あります。

それは ① アウターマッスル と ② コアマッスルです。

 

肩のアウターマッスルとは?

肩の関節の筋肉でいえば、アウターマッスルは、三角筋や僧帽筋などの、大きな筋肉です。

大きなアウターマッスルは、関節を力強く動かして、実際の運動を引き起こします。

ですからあなたの手足を動かしているのは、アウターマッスルの働きによると言うことになります。

 

肩のコアマッスルとは?

ではコアマッスルは、どういった働きをしているのでしょう?

肩関節のコアマッスルは、肩関節の根元にある、小さな筋肉の集まりです。

代表的なものが「回旋筋腱板」と呼ばれる、肩甲骨から上腕骨にかけて、肩関節の周囲にある、小さな筋群です。

この「回旋筋腱板」は、① 棘上筋 ② 棘下筋 ③ 大円筋 ④ 小円筋 ⑤ 肩甲下筋 の5つの小さな筋肉が集まって出来ています。

そしてこの「回旋筋腱板」の働きは、肩関節の運動を微調整することです。

私たちの肩関節は、腕の曲げ伸ばしだけでなく、腕をグルグル回したり、横に拡げたり、とても広い範囲で動かすことが出来ます。

そのために関節の穴がとても浅く、その関節の内部の動きも、とても複雑になっています。

ですから、その関節の動きを、専門に調節するための筋肉が、必要になっているのです。

それが「回旋筋腱板」なのです。

 

五十肩の痛みは肩のコアマッスルの痛みです!

肩のアウターマッスルは、三角筋や僧帽筋などの、大きな筋肉です。

ですからそんなに簡単には疲れて凝ることはありません。

よく肩がこって痛いときに、僧帽筋が凝っていると思っている方がおられます。

でも本当は僧帽筋の下の、肩甲挙筋と言う小さな筋肉が凝って、痛みを感じているのです。

しかし「回旋筋腱板」の小さな筋肉は、年をとって、あなたの身体の成長ホルモンが減ってくると、真っ先に弱っていきます。

そして疲れがとれにくくなって、凝る様になるのです。

ここで弱ってきたコアマッスルと、まだまだ元気なアウターマッスルの間に、力の差が拡がっていきます。

元気に肩を動かそうとするアウターマッスルに対して、その関節の微調整をしているコアマッスルの動きが、ダンダンとついて行けなくなるのです。

その結果、ぐっと肩に力を入れた、その瞬間に、コアマッスルを痛めてしまいます。

肩のコアマッスルである「回旋筋腱板」は、肩関節の微調整をしています。

ですからそれを痛めてしまうと、肩関節が上手く動かせなくなり、まるで肩が錆びついてしまった様になるのです。

 

コアマッスルがやられるといずれはアウターマッスルもおかしくなります!

肩のコアマッスルである「回旋筋腱板」を痛めると、はじめは肩甲骨の辺りが痛くて、肩関節が動かせなくなります。

しかしさらに時間が経つと、今度はその痛みが、三角筋や腕の筋肉にまで拡がってきます。

これはどうしてなのかと言うと、コアマッスルは、アウターマッスルへの司令塔のような働きもしているからです。

コアマッスルには、その筋肉の繊維の中に、たくさんの感覚センサーがあります。

そのためにコアマッスルは、感覚筋とも呼ばれていて、関節の運動状態をモニターする働きがあります。

そしてそのモニター結果によって、アウターマッスルの運動を調節しているのです。

ですからコアマッスルを痛めてしまうと、アウターマッスルに情報がいかなくなり、アウターマッスルの働きもおかしくなります。

その結果、「回旋筋腱板」を痛めた状態で、長く肩の運動を続けると、アウターマッスルである、三角筋や僧帽筋の調子もおかしくなって、最後には凝って硬くなってしまいます。

 

肩関節のケアは回旋筋腱板のコンディショニングで決まりです!

肩の痛み、五十肩は、「回旋筋腱板」の不調で起こります。

なのでこの「回旋筋腱板」を揉みほぐしてやる事で、その痛みの根本的な原因は解決されます。

方法としては、背中側から、肩甲骨の表面や周囲の「回旋筋腱板」を、ハンディタイプのマッサージ器で揉みほぐしていきます。

それぞれの筋肉へのアプローチは以下のように行ってください!

 

棘下筋

肩甲骨の真ん中より少し上に、肩甲棘と呼ばれる、骨の出っ張りが、肩甲骨を横切るように、斜め横方向に走っています。

この肩甲棘の、すぐ下側にある筋肉の膨らみを、肩甲骨の一番下の角に向かって、バイブレーターでマッサージしていきます。

 

小円筋

肩甲骨の外側の縁と、上腕骨の付け根が交差する辺りに、筋肉のこわばりがあります。

そこにバイブレーターを当ててマッサージしていきます。

 

大円筋

肩甲骨の外側の縁の下半分の辺りに、筋肉のこわばりがあります。

そこにバイブレーターを当ててマッサージしていきます。

 

 

これらのアプローチは、早く始めれば、それだけ早く良くなります。

また痛みが出てから、時間が経過している場合は、それだけ揉みほぐすのにも時間がかかりますので、ご承知おきくださいね。

根気強く継続していただければ、少しづつ良くなっていくと思います。

 

あなたも是非試してみてください。

 

次回記事はこちら

首の痛みはあなたの集中力を奪います!

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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