脳卒中リハビリ

運命を変える! 脳卒中片麻痺の神経回復を促すための7つの生活習慣改善法!

脳卒中の麻痺を治すには運動リハビリだけでは不十分!

最近は、脳卒中の麻痺を治すためのニューロリハビリテーションや、それに準ずるリハビリアプローチの話が、けっこう聞かれるようになってきました。

しかし、それらのアプローチは、未だに運動リハビリテーションが中心となっています。

たしかに、もう少し医学が進歩すれば、神経細胞を脳に移植するなどの、より効果的なケアが出てくることでしょう。

しかし、それにはもう少し時間がかかるため、現在のニューロリハビリテーションといえば、運動リハビリテーションが中心になります。

しかし、脳は身体の中の内臓のひとつです。

ですから、内臓である脳のコンディションを良くするためには、毎日の食事や、生活習慣がとても重要になります。

健康的な生活を送っていれば、身体の中の、さまざまな内臓も、その調子が良くなるのは当たり前ですね。

しかし、健康的な生活といっても、脳の調子を高めて、麻痺の回復をし易くするための、健康的な生活習慣て、どんなものなのか、すぐには思い浮かびませんよね。

そこで、今回は、脳の調子を良くして、脳卒中の麻痺を回復しやすくするための、生活習慣改善法について、解説してみたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

脳の神経を作る材料を良いものに変える食事法について

あなたの脳は、その約90%が「脂肪酸」で出来ています。

「脂肪酸」と言うのは、要するに油ですね。

コロッケや唐揚げの油や、サラダのドレッシング、魚の脂身や、豚や牛の脂身も油ですし、バターやマーガリンも油です。

これらの油の中で、脳の働きを良くする油と、悪くする油があるのです。

当然ですが、良い油を食べて、悪い油を食べないようにするのが、大切なことなのですが、ではどんな油を食べて、どんな油を食べない方がいいのか、分かりませんね。

これから、その良い油と悪い油について、ご説明します。

 

習慣1 サラダ油は食べません(唐揚げはラードで揚げます)

いきなりサラダ油を食べてはいけない、なんて言われても、ビックリしますよね。

これまでの常識では、「サラダ油は健康に良い」と信じられてきましたからね。

しかし、最近の研究で、サラダ油の取りすぎが、心筋梗塞や脳梗塞の原因になることが、分かってきたのです。

さあさあ、いきなり大変なことになってきましたよ www

 

脂肪酸は4種類に分けられます

ここで、あなたが食べた油から、体内で作られる脂肪酸について、少し整理しておきましょう。

脂肪酸には、動物の油に含まれる「飽和脂肪酸」と、植物や魚介類の油に含まれる「不飽和脂肪酸」がありますね。

そして「脂肪酸」には、以下の4種類が挙げられます。

⑴ 飽和脂肪酸: コレステロール  (豚や牛の脂身)

⑵ ω3不飽和脂肪酸: α–リノレン酸 EPA DHA  (魚介類の油、エゴマ油、シソ油、亜麻仁油)

⑶ ω6不飽和脂肪酸: リノール酸  アラキドン酸 (サラダ油、紅花油、コーン油、コメ油など)

⑷ ω9不飽和脂肪酸: オレイン酸  (オリーブオイル)

 

動物の油は、「飽和脂肪酸」で、それはコレステロールです。

ですから、これまではコレステロールが動脈硬化の原因と考えられていましたから、コレステロールを避けるために、唐揚げやコロッケも、豚のラードで揚げていたものを、サラダオイルなどで揚げるようになったのです。

しかし、本当はコレステロールは、年をとって痛んだ血管を修復するために、必須の材料なのです。

ですからコレステロールが不足すると、血管が弱くなってしまい、脳出血になりやすくなります。

昔は、脳卒中でも、40歳代から50歳代の脳出血が多かったのは、食事のコレステロールが少なく、塩分が多かったからです。

しかし、生活が豊かになって、食事のコレステロールが増えると、脳出血は減りましたが、今度は脳の血管が詰まる脳梗塞が増えてきたのです。

この原因が、サラダ油の食べすぎなのです。

 

サラダ油の摂りすぎは動脈硬化を悪化させます

これまで、サラダ油や紅花油は、体にとても良いと考えられてきました。

それは、サラダ油の主成分がリノール酸だからです。

リノール酸は、体内で「アラキドン酸」に変わります。

この「アラキドン酸」は、私たちが自力では合成できないため、必須脂肪酸と言われ、食べ物から摂らなければなりません。

しかし、じつのところは、私たちが食べる、ほとんどの食べ物に、このリノール酸が含まれていて、リノール酸を含まない食べ物を探す方が、かえって難しいくらいなのです。

そして、リノール酸を過剰に摂りすぎると、体内の「アラキドン酸」が過剰になります。

「アラキドン酸」が、体内で過剰になると、その「アラキドン酸」から、大量の『炎症性物質』が作られます。

この『炎症性物質』が、血管を修復する材料である、「コレステロール」を酸化させてしまいます。

そして、酸化したコレステロールで、血管を修復するために、血管が硬くなり「動脈硬化」が進んでしまうのです。

あなたの脳卒中の原因は、健康になると信じて、我慢して毎日食べてた、あのサラダのドレッシングが犯人だったのです。

けっして大好きな焼肉が原因ではありません。

こんなことならサラダなんか食べるんじゃなかった~!

でもサラダじゃなくて、悪いのは「サラダ油」ですからね。

お間違いなく!

ポイントは、「リノール酸を過剰摂取しないように、サラダ油などの植物性の油を食べないようにする」と言うことです。

コロッケや唐揚げは、豚のラードで揚げている、町のお肉屋さんで買いましょう!

 

習慣2 α-リノレン酸を食べましょう

じつはサラダ油を摂りすぎて、体内の「アラキドン酸」が過剰になると、問題になるのは、動脈硬化だけではないのです。

このサラダ油の摂りすぎで、過剰になった「アラキドン酸」は、そのまま、あなたの脳の材料に使われます。

原材料に「アラキドン酸」が多く使われた脳は、イライラして切れやすくなります。

最近は「キレやすい子供」が、良く話題になりますね。

また「アラキドン酸」は、脳の神経細胞を刺激して、認知症のリスクも高めてしまいます。

さらには記憶力が低下し、うつ病などにもなりやすくなります。

またリノール酸には、細胞のガン化を促進して、発ガン性を高めるリスクもあるのです。

「アラキドン酸」の原料のリノール酸は、ほとんどの食材に含まれているために、うっかりすると、すぐに過剰摂取になってしまいます。

本当に怖いですね!

ですから、それを打ち消すために、「α-リノレン酸」を食べるようにしましょう。

 

魚介類に含まれるα-リノレン酸

α–リノレン酸は、主に魚介類の油に含まれていて、体内で「EPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエン酸)」に変化します。

またα–リノレン酸は、植物の油としては、「えごま油」「シソ油」「亜麻仁油」に多く含まれています。

このα–リノレン酸は、リノール酸から作られる、アラキドン酸による炎症作用を中和してくれます。

先ほどご説明したように、リノール酸はあらゆる食品に含まれており、すぐに過剰摂取になってしまい、それが動脈硬化や、アレルギーなどの炎症性疾患、ガンなどの原因となります。

ですから、その悪影響を排除するためには、α–リノレン酸を食べることは、必須なのです。

またα–リノレン酸は、脳でEPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエン酸)」に変化して、脳の材料になりますね。

このEPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が多い脳は、記憶力が良くなり、落ち着いて穏やかになるそうです。

ですから、なるべくサラダオイルを避け、「えごま油」や「しそ油」「亜麻仁油」を使うようにします。

そして毎日の食事に、魚料理を増やしましょう。

ちなみに、α–リノレン酸が多いのは、ノルウェー鯖とマグロのトロだそうです。

サバ好きな方には、これは朗報ですね www

 

習慣3 トランス脂肪酸などの悪い油を食べないようにします

あなたのお家では、揚げ物を作るときに、どんな油を使っていますか?

健康に気を使う方は、先ほどのサラダオイルで揚げていると思いますが、先ほども申し上げたように、サラダオイルは使ってはいけませんね。

じつは、その他にも、食べてはいけない油が、現代社会には溢れかえっているのです。

 

キャノーラ油は使いません!

家で揚げ物をする場合、キャノーラ油を使うお家は、とても多いと思います。

それは、価格が安くて、ヘルシーなイメージがあるからです。

でもね、本当はキャノーラ油は、とても危険な油なのです。

キャノーラ油の正体は、菜種油です。

この菜種油は、江戸時代には行灯の灯明の油として、使われていました。

つまり、菜種油は、食べると腎機能が障害されたり、心臓の病気になったりするので、食用にできなかったのです。

ところが1978年に、カナダで安全な菜種油の品種が開発され、「キャノーラ油」と名付けられました。

でもね、本当はその「キャノーラ油」は、完全に安全な訳ではなかったのです。

でも企業は、どうしても家庭で気軽に揚げ物に使える、植物性の油を売りたかったのです。

だって、豚のラードは、瓶に詰めて、スーパーで売れないですからね。

企業としては、コストパフォーマンスの良い、加工品としての油を、どうしても売りたかったのです。

その結果として、企業は政府にロビー活動して、危険な油を、安全な油として、嘘をついて私たちに売りつけることになります。

政治家も、研究者も、企業から口に現金を突っ込まれて、モゴモゴと黙り込んでしまったのです。

ちなみにキャノーラ油を食べ続けると、脳の興奮性が高まって、キレやすくなります。

また記憶力なども衰えてきます。

さらに男性がキャノーラ油を食べていると、男性ホルモンである「テストステロン」が減少して、生殖機能が減退します。

女性がキャノーラ油を食べ続けていると、その子供は、寿命が短くなり、異常行動が多くなります。

まあ、キャノーラ油は、いわばダイオキシン以上に毒性の強い、環境ホルモンなのです。

こんなものを食べ続けては、絶対にいけません。

けっして脳の機能も、回復しませんよ!

 

原材料に「植物油脂」と買いてあったら買いません

最近の話題で、欧米では「トランス脂肪酸」を含む、マーガリンやマヨネーズの製造と販売が、完全に禁止されたそうですね。

日本では、まだ禁止されていないために、カロリーハーフのマヨネーズを、ヘルシーだと偽って、盛んにイケメン俳優が、爽やかなコマーシャルをしています。

でもね、マヨネーズは「トランス脂肪酸」のかたまりですから、カロリーがハーフでも、フルでも、ゼロでも関係ないのです。

カロリーは関係なく、「トランス脂肪酸」を食べている段階で、あなたは負犬なのです www

 

この「トランス脂肪酸」は、かのキャノーラ油に、化学的に水素を加えて、ショートニングなどの原料を作るときに、ついでに作られてきます。

なので、マーガリンやマヨネーズは、このショートニングが主原料なので、トランス脂肪酸がたっぷり含まれているのです。

また、チョコレートやクッキーやアイスクリームなどの、お菓子の原料にも、この「トランス脂肪酸」のかたまりが、使われています。

お菓子の箱をひっくり返して、裏の原材料名に『植物油脂』と書かれていたら、それはトランス脂肪酸ですから、けっして食べてはいけません。

じつはこの「トランス脂肪酸」を作る過程で、水素を添加する時に、ビタミンKと水素が結合して、「ジヒドロ型ビタミンK」になります。

この「ジヒドロ型ビタミンK」が、とても有害な作用を持っているのです。

良い子は絶対に食べたらダメだよ www

 

スーパーの揚げ物はパーム油で揚げているので危険です

さてスーパーに行くと、お惣菜売り場では、沢山の揚げ物を打っています。

自宅で揚げ物を作ると、部屋がベタベタになりますから、スーパーでお買い物のついでに、揚げ物が買えると、とても助かりますね。

でもその揚げ物は、パーム油で揚げているので、危険です。

このパーム油は、アブラヤシの実から採れる油で、もともとは石鹸の材料でした。

天然素材の石鹸は、このパーム油を原料として、作られているのです。

ですから、パーム油も、キャノーラ油と同様に、もともとは工業用の油を、食用に転換したものなのです。

そして、パーム油にも、キャノーラ油と同じように、環境ホルモンとしての毒性がみつかっています。

パーム油は、キャノーラ油から作られる、「トランス脂肪酸」が批判されるにつれて、その代わりに、ショートニングの材料にも使われるようになってきています。

トランス脂肪酸フリーのショートニングには、このパーム油が使われていますので、お菓子やパンなどを買う時には、注意が必要ですね。

 

安物のオリーブオイルは毒なので食べません

最近は、オリーブオイルが健康に良いと、マスコミでもてはやされていますね。

オリーブオイルの人気が高まるにつれ、スーパーに、手頃な価格のオリーブオイルが並ぶようになりました。

でも、これまでは高価な油であったオリーブオイルが、どうして最近は安く手に入るのでしょう?

それはね、油の絞り方が違うからです。

高級なオリーブオイルは、機械絞りで、ていねいに絞られています。

しかし、その分効率が悪く、質はいいのですが、量が採れません。

それに対して、最近では、化学薬品を使って、オリーブオイルなどの植物性の油を絞っています。

オリーブに化学薬品を加えて、油を抽出した後で、熱処理をして化学薬品を飛ばすのですが、この時に熱のせいでトランス脂肪酸が発生します。

また化学薬品も、完全には除去できずに、毒性が残ります。

ですから、低価格のオリーブオイルは、この毒性が残っていると考えられるのです。

また、オリーブオイルは、ω9不飽和脂肪酸である「オレイン酸」が主成分です。

この「オレイン酸」は、動物の飽和脂肪酸によく似た油です。

ですから、マスコミで言っているような、コレステロールを下げるような健康効果はありません。

まあサラダオイルよりは、安全な油というだけですね。

それも高価な機械絞りに限りますけどね。

オリーブオイルは、食べすぎると太りますよ www

 

豚のラードで揚げている町のお肉屋さんの唐揚げを食べましょう!

これまでは、コレステロールが動脈硬化の原因だと考えられてきました。

しかし油の研究が進んだことで、コレステロール自体には、動脈硬化を起こす働きはない事が、分かってきました。

それどころか、コレステロールは、傷んだ血管の壁を修復するための材料で、血管の健康には欠かせない栄養素なのです。

その証拠に、私たちの食事のコレステロールが増えるにつれ、脳内出血の発症率は劇的に減ってきています。

それは、私たちの食事のコレステロールが増えたために、血管が丈夫になって、破れにくくなったためです。

それに対して、血管が詰まる、脳梗塞は増え続けています。

これは、サラダ油の過剰摂取で、体内の「アラキドン酸」が増える事で、コレステロールが酸化されて、その酸化されたコレステロールを材料に、血管を修復する事で、血管の動脈硬化が進んでいるからです。

犯人は、コレステロールではなく、植物性油の代表格、サラダ油の「リノール酸→アラキドン酸」だったのです。

ですから、揚げ物を食べる時には、良心的な街のお肉屋さんで、ラードで揚げている唐揚げやコロッケを食べましょう。

ラードで揚げた方が、はるかに美味しいですし、第一に安全です。

 

習慣4 食物繊維を1日30g以上食べましょう

昔から食物繊維を食べることは、健康のためには、とても大切だと考えられてきました。

でも、そのイメージって、せいぜいが「美容のために腸をキレイにして便通を良くしましょう」くらいでしたよね。

でも食物繊維が不足すると、私たちの脳の機能が障害されると言ったら、あなたはビックリするのではないでしょうか?

 

食物繊維は腸内フローラのエサになります

私たちの大腸には、およそ100腸個~1000兆個の腸内細菌が住んでおり、その細菌の群を「腸内フローラ」と呼びます。

この私たちの大腸に住む「腸内フローラ」は、私たちが食べた食事の中に含まれる、「食物繊維」などの、私たちが自力で消化できない栄養素を、エサにしています。

私たちが食事をとると、糖質やたんぱく質などは、私たちの胃と小腸で、自力で消化吸収する事が出来ます。

しかし食物繊維などは、私たちが自力で消化吸収できないために、そのまま大腸に流れていって、大腸に住む「腸内フローラ」のエサになります。

「腸内フローラ」を構成する腸内細菌は、この食物繊維などを発酵分解して、最近自らのエネルギーを作り出します。

そして、その発酵分解の副産物として、「短鎖脂肪酸」などの希少栄養素を、私たちに提供してくれるのです。

私たちの身体は、この「腸内フローラ」が提供してくれる、希少栄養素を利用して、⑴ 免疫のコントロールをしたり、⑵ 神経細胞の材料を作ったり、⑶ 神経を動かすための神経伝達物質を作ったりします。

 

食物繊維が不足すると免疫が暴走します

私たちの大腸に住む腸内細菌の中に、「クロストリジウム」という細菌がいます。

この「クロストリジウム菌」が食物繊維を発酵分解して、短鎖脂肪酸の一種を作り出します。

この短鎖脂肪酸を使って、私たちの身体は、レギュラーT細胞(Treg細胞)と呼ばれる、免疫細胞の一種を作って増やし、それを活性化させます。

このレギュラーT細胞とは、抑制性免疫細胞で、攻撃型の免疫T細胞が暴走するのを、抑制しています。

食物繊維が不足すると、レギュラーT細胞の免疫抑制効果が低下して、攻撃型の免疫T細胞が暴走します。

免疫機能が暴走すると、私たちの身体は、アレルギーになったり、喘息や花粉症が悪化したりします。

また自己免疫疾患にかかり易くなり、慢性関節リウマチなどになります。

さらには、免疫の暴走が、自分の脳の神経細胞を攻撃して、多発性硬化症などの、神経難病にもなり易くなります。

いくらニューロリハビリテーションを頑張っても、暴走した免疫機能が、再生したあなたの脳神経細胞を、片っ端から殺している可能性だって、ないわけではないのです。

 

食物繊維が不足すると神経細胞の材料が不足します

私たちの大腸に住む「腸内フローラ」が作り出す希少栄養素は、脳の神経細胞の材料にも使われています。

ですから、私たちの食事から、食物繊維が不足すると、新しい神経細胞を再生させるための、材料が不足します。

脳の神経細胞を再生するためには、そのための材料がなければ、神経細胞を作ることはできませんね。

いくら運動でのニューロリハビリテーションを頑張っても、材料が足りなければ、神経細胞が再生することは、ないのです。

 

食物繊維が不足するとうつ状態になってリハビリをやる気がなくなります

病気になると、少し甘えが出てきて、ワガママになりますね。

そうすると、食べ物に関しても、食べやすいジャンクフードみたいなものや、お菓子みたいなパンばか理、食べるようになったりします。

でもそれらの甘くて食べやすい食事には、ほとんど食物繊維が含まれていませんね。

大腸の「腸内フローラ」が、食物繊維を発酵分解して作る希少栄養素は、私たちの脳を動かすための「神経伝達物質」の材料にもなるのです。

この「神経伝達物質」が不足すると、『うつ状態』になったり『不眠症』になったりします。

病は気からと申しますが、あなたの気分が、こんなウツや不眠状態であれば、ニューロリハビリテーションの成功なんて、とてもおぼつきませんね。

食事を食物繊維を多く含んだ、健康的な食事にするように、自ら心掛けることが、ニューロリハビリテーションの第一歩なのです。

 

睡眠は脳の機能を回復させる基本です

 

習慣5 質の高い睡眠を7時間30分とりましょう

私たちの睡眠は、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」がワンセットになっています。

そして、この「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」のワンセットは、1回の平均が90分です。

私たちは、夜寝てから朝起きるまでの間、この「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の90分のセットを、繰り返しています。

90分ワンセットを、5回繰り返すと、だいたい7時間30分になります。

これが一般的に適切な睡眠時間と言われています。

中には4時間程度の短い睡眠時間で大丈夫な人もおられますが、これは「ショートスリーパー」と呼ばれ、生まれつきの特性で、人口の数パーセントしかいません。

また「ショートスリーパー」は、生まれつきの資質であり、トレーニングしてもなれませんから、睡眠時間を減らす練習などは、絶対にしないでください。

そんなアホな練習は、健康を損なうばかりです。

さて、睡眠時間を7時間30分確保できたら、次は睡眠の質を高める必要があります。

 

睡眠の質はどうやったら高まるのか?

睡眠の質は、寝始めた最初の「ノンレム睡眠」の深さで決まります。

睡眠は、深い睡眠である「ノンレム睡眠」と、夢をみる浅い睡眠である「レム睡眠」を、交互に繰り返しています。

そして私たちがベッドに入って、眠り始めると、一番最初にグッと深い「ノンレム睡眠」に入ります。

そして、この一番最初の「ノンレム睡眠」が、深ければ深いほど、睡眠の質が良くなるのです。

さらには、この最初の「ノンレム睡眠」が、夜10時から夜中の2時の間に来るように、眠る時間を調節します。

これは私たちの身体の「サーカディアンリズム」に従って、最適の睡眠時間が設定されているからです。

私たちは、夜行性の動物ではなく、昼間に活動して夜に眠る習性を持っている、生き物なのです。

ですから、健康のためには、夜眠る必要があるのです。

そして夜10時から2時の間に、その日の最初の深い「ノンレム睡眠」が来る必要があります。

眠りはじめに来る、その日最初の「ノンレム睡眠」が、十分に深くなると、その時に、私たちの身体の中では「成長ホルモン」が作られ分泌されます。

さらには脳内の老廃物も、この時に洗い流されます。

「成長ホルモン」は、私たちの身体の細胞の再生を促すための、大切なホルモンです。

当然、「成長ホルモン」が多くなると、脳の神経細胞の再生も、より促されるようになります。

ですから眠り始めの時間を、夜10時から来るように、睡眠時間を設定することは、質の高い睡眠の基本となります。

また夜眠れないからと、昼間に眠っても、その時には「成長ホルモン」は分泌されません。

夜に質の高い睡眠をとるようにしましょう。

 

健康的な生活習慣を送りましょう!

 

習慣6 午前10時までに太陽の光を浴びる生活をしましょう

先ほどの睡眠時間のところで、「サーカディアンリズム」の話が出てきましたね。

質の高い睡眠をとるために、サーカディアンリズムに従って、夜の10時から夜中の2時の間に、最初の「ノンレム睡眠」が来るように、眠る時間を調節する必要があるというものです。

しかし、私たちの体内時計である、サーカディアンリズムが狂ってしまえば、これも上手くいきません。

そのためには、毎日キチンと体内時計である「サーカディアンリズム」をリセットする必要があります。

その「サーカディアンリズム」のリセットのために、午前中10時までに、一回太陽の光を浴びる必要があるのです。

 

午前10時までに太陽光線を浴びないと不眠とウツになります

また午前中10時までの太陽光線を浴びないと、体内での神経伝達物質の合成が行われなくなります。

私たちの体内では、先ほどの「腸内フローラ」が作ってくれた希少性要素から、神経伝達物質を作りますが、そのためには太陽光線が必要なのです。

よく退院してから、ずっとグズグズと泣き言を言って、ぜんぜんリハビリを頑張れない方がおられます。

そう言った方の多くは、ご自宅の生活をみると、カーテンを閉め切った部屋で、一日中生活していたりします。

これには、麻痺した身体を隣近所の人に見られたくない、などの心理が働いているのですが、そのために、ますます気分が落ち込む状況を、自ら作り出しているのです。

いつまでもお日様を見上げずに、部屋の中でグズグズしているのは、病気ではなく、単なる引きこもりです。

 

習慣7 毎日30分の軽い運動を続けましょう

私たちの脳は、自ら活動するのではなく、外からの刺激に対して回答を導くために働いています。

つまり外界からの刺激がなくなると、脳は活動を停止してしまい、その機能が衰えてしまうのです。

脳の機能を高めるために、計算ドリルなどを推奨する先生方がおられますが、それよりも効果的なのは運動することです。

運動するには、刻々と変化する状況に合わせて、身体を操縦することですから、じつは脳はフル活動しています。

それに対して、テレビなどを見ていると、テレビの画面は、何もしなくてもシーンが切り替わって、番組が進行していきますから、脳はそれほど活動していないのです。

運動は、脳が自ら活動しないと、自分の身体は全く動きませんからね。

じつは脳を活動させて、トレーニングをするには、運動するのが一番なのです。

よく体育会系のスポーツ選手は、学校の勉強はそれほどでもなくても、けっこうずる賢くて、ワル知恵が働いたりしますよね。

あれも日頃の鍛錬の賜物なのです www

 

まとめ

脳の機能を良くして、神経細胞を再生するために、ニューロリハビリテーションが注目されています。

そしてその主体は、運動リハビリテーションであるのは、もちろんです。

しかし、脳の神経細胞を再生するために、普段の生活習慣を改善することは、運動リハビリテーションで効果を出すためには、必須の条件なのです。

まずポイントを見直すと、それは食事と睡眠と運動になります。

食事に関しては、脳の主な構成要素である「脂肪酸」の質を高めるために、油の食べ方に注意します。

⑴ サラダ油のリノール酸は食べません

⑵ 毒性の高いキャノーラ油、パーム油、トランス脂肪酸を食べません

⑶ 化学抽出されたサラダ油やオリーブオイルは毒性が高いので食べません

⑷ α–リノレン酸を多く含む、魚介類やえごま油を食べましょう

さらに神経細胞や神経伝達物質の材料となる「食物繊維」を摂るようにします。

⑸ 食物繊維を1日30g以上食べましょう

睡眠の質と時間を確保します。

⑹1日に7時間30分眠るようにします

⑺ 眠るのは夜10時から眠るようにします

さらには毎日、午前10時までに太陽の光を浴びるようにします。

毎日30分の運動を心がけましょう。

以上に留意して生活を行います。

まあこれ以上ないくらいに、健康的な生活ですね。

あなたの、これまでの人生では経験したことがないくらい、恐ろしく健康的なのではないでしょうか www

でもこれくらい頑張らないと、脳の神経細胞は再生してくれませんよ。

頑張ってくださいね。

健闘を祈ります。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

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