リハビリ裏話

ぜんぜん頑張らないでスッキリ痩せる医学知識を駆使したダイエット法

どうして私たちはブクブク太ってもまだ貪り食らうのか?

現代社会は、飽食の時代と言われてきました。

食べ物が豊かになるにつれ、私たちは過食に苦しみ、肥満や糖尿病、メタボリックシンドロームなどの、成人病や生活習慣病のリスクに怯えて暮らしています。

どうして私たちは、この様な過食肥満に苦しむ様になったのでしょうか?

よく調べてみると、そこには現代の企業の、金儲けの罠に絡め取られ、健康を奪われながら、もがいている私たちの姿があったのです。

健康的にやせるためには、私たちは、この企業の仕掛けた罠から抜け出して、賢く生きなければならないのです。

では私たちをブクブク太らせて、金儲けをする、現代企業の罠とはどんなものなのでしょうか?

 

アンチ・ライザップ 主義!

結果にコミットすると言う謳い文句と分かりやすいCMで、ライザップのダイエットが人気ですね。

しかし、専門家から言わせれば、あれほど危険なダイエットは、そうそう無いでしょう。

無理な栄養制限と、過度な筋力トレーニングで、短期間に無理やり身体のシェイプを作り上げても、その多くがリバウンドしてしまうと言う噂も、よく聞きますね。

たしかにプロの女優さんなどが、短期間に、例えば映画の撮影に間に合わせるために、ライザップの様な無理な方法で、身体のシェイプを作ることは必要なのかもしれません。

しかし、一般の方が、健康的に若々しい身体を維持したい場合には、ライザップの様なやり方は間違っています。

なぜならば、その様な極端な負荷は、身体に悪影響を及ぼして、染色体のテロメアを短くしてしまう様なリスクもあるからです。

一時的に綺麗になっても、その後、健康を崩して早めに老け込んだりしては、まったく意味がありません。

第一に辛すぎます!

 

本来であれば、安全に効果的にやせた上で、健康的にキレイになりたいですよね。

今回は、このサイトの趣旨から、少し外れますが、高齢者でも若者でも、簡単に安全にできる、効果的なダイエット方法について解説します。

どうぞよろしくお願いします。

 

どうして私たちはブクブク太ってもまだ貪り食らうのか?

現代社会の私たちが、過食におちいって、ブクブク太る仕組みは、意外なところにその原因がありました。

それは「食物繊維」です。

私たちの大腸には「腸内フローラ」と呼ばれる、腸内細菌の群れが住んでおり、それは常在菌と呼ばれて、私たちと共生関係にあります。

腸内細菌は、私たちが食べた食事の一部を、自分たちのエサにしています。

私たちが食事をすると、タンパク質や糖質などの栄養素は、私たちの胃と小腸で、自力で分解吸収することができます。

しかし、「食物繊維」などの栄養素は、私たちが自力で分解吸収することができず、そのまま大腸に届きます。

そして大腸で待ち構えていた「腸内フローラ」の細菌群によって発酵分解され、彼らのエネルギーになります。

じつは、この発酵分解の過程で生成される「短鎖脂肪酸」などの副産物が、私たちの健康を維持するために必須の、希少栄養素になります。

この「短鎖脂肪酸」などの希少栄養素を使って、私たちは身体の免疫機能を調節したり、神経細胞の材料を作ったり、神経伝達物質を作ったりしています。

ですから「腸内フローラ」が作り出す希少栄養素が不足すると、私たちの身体は、アレルギー疾患にかかったり、慢性関節リウマチになったり、神経難病になったり、うつ病になったり、不眠症になったりと、あらゆる問題が起こる可能性が高まるのです。

まあ、今回はこの話は横においておいて、どうして「腸内フローラ」の餌である「食物繊維」が不足すると太るのか、そのお話をしたいと思います。

 

 

食物繊維が不足して腸内フローラの細菌が飢えるとどうなるか?

 

私たちの身体は、本来であれば、少しくらい栄養が不足しても、それほど問題なく耐えられるようにできています。

摂取する栄養が不足すると、肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解したり、脂肪を分解したりして、一時的な栄養不足を補うことができるからです。

しかし、私たちの大腸に住んでいる「腸内フローラ」の細菌群は、そうはいきません。

彼らは単純な構造の「単細胞生物」ですから、エネルギーを蓄えておくことができないからです。

ですから、あなたの食べる食事から「食物繊維」が不足すると、彼らはすぐに存亡の危機に見舞われます。

そうなると、彼らは共生者である、私たちの脳に向けて、メッセージ物質を送ります。

そのメッセージの内容は、こんな感じです「もっと、もっと食べて!」ってね!

そうなると、あなたの脳は、あなたの身体への栄養が十分であるにもかかわらず、さらに食べるように命令をだします。

夕ご飯を食べた後に、なんとなく物足りなくて、さらにお菓子を食べてしまうのは、これが理由なのです。

でも、ここでお菓子を食べるのは、完全に間違いなのは、あなたにも分かりますよね。

ここでは「食物繊維」を食べなければいけませんね。

かつて、私たちの先祖は、1日に100~150gの「食物繊維」を摂っていたと考えられています。

それに対して、現代の日本人の、1日の「食物繊維」の摂取量は、およそ10g程度と言われています。

少なくとも、1日に20g~30gは「食物繊維」を摂らないと、太るどころか、このままでは病気になって死んでしまいます。

そして「食物繊維」の摂取量が適切であれば、少しくらいカロリーが足りなくても、お腹が空いて辛くなることはありません。

本当ですよ、試してみてください。

 

ダイエットには質の高い睡眠が欠かせません。

あなたは毎日、十分に眠れていますか?

日本人の平均的な睡眠時間は、およそ6時間程度と言われていますが、実際には7時間30分が必要な睡眠時間なのです。

これはスタンフォード大学の、スリープラボの研究で明らかにされています。

睡眠不足におちいると、脳の神経細胞が十分に休めないため、ウツ傾向や判断力の低下など、さまざまな問題が起こります。

それらの問題の中の一つに、太りやすいというものがあります。

睡眠不足におちいると、あなたの身体は太りやすくなるのです。

 

睡眠不足になると脳へのグルコースの供給が減少します

睡眠不足に陥ると、血液の流れに乗って、脳に運ばれるグルコースの量が少なくなることが分かっています。

このグルコースは、脳の神経細胞を動かすための、唯一のエネルギー源です。

ですから、脳へのグルコースの供給が不足すると、脳の機能が低下しますから、脳はなんとかグルコースの量を増やそうとします。

そこで脳が取る戦略としては、身体中に流れる血液中のグルコースの量を増やそうとするのです。

それはどういうことかと言うと、脳があなたの身体に命令して、なにか甘いものを食べさせようとするのですね。

寝不足でイライラしていると、なんとなく甘いものが食べたくなって、ついムシャムシャ食べてしまうのは、そう言う理由です。

寝不足におちいっていると、あなたの脳は正確な判断ができなくなっていますから、甘いものが食べたいと言う強い欲求に抵抗して、我慢することはできません。

そうやって寝不足の方は、ダイエットのためには食べてはいけない、甘いお菓子を、ついつい食べすぎて、ダイエット計画を台無しにしていくのです。

健康的なダイエットを成功させるためには、十分な睡眠が欠かせません。

なぜならば、いったん睡眠不足におちいると、その状態は次に寝る時まで続きます。

つまり、睡眠不足になった場合には、あなたは一日中「甘いものが食べたい」と言う欲求と戦わなければならないのです。

この戦いに勝利するのは、並大抵のことではありませんよ www

さらには、睡眠不足が重なって、それが「睡眠負債」となると、その「睡眠負債」を解消するためには、適切な睡眠を続けて、およそ3週間かかる事が分かっているのです。

つまり、あなたが「睡眠負債」を抱えていた場合、あなたの「甘いものを食べたい」という欲求は、3週間続くと言う事ですね。

けっこう長い戦いですよ。

ですから、痩せようとして、寝不足になってまで運動していないで、とにかく今夜は早く寝てしまいましょう。

それがダイエットの近道になるのです。

まさに果報は寝て待てですね。

 

適正な睡眠時間は7時間30分か6時間か?

私たちの眠りは、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」の組み合わせで成り立っています。

「ノンレム睡眠」とは、死んだように眠る、深い眠りです。

「レム睡眠」は、浅い眠りで、夢をみる眠りですね。

私たちは、寝ている間に、この深い眠りの「ノンレム睡眠」と、浅い眠りの「レム睡眠」を交互に繰り返しているのです。

そして1回の「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」をワンセットにすると、およそ90分になります。

この90分間の「ノンレム睡眠+レム睡眠」の組み合わせを、夜寝てから朝起きるまで5回繰り返すと、ちょうど7時間30分になります。

その「ノンレム睡眠+レム睡眠」の組み合わせを、4回繰り返すと6時間ですね。

できれば5回、7時間30分が望ましいのですが、それが難しいようであれば、6時間4回の睡眠の中で、なるべく質の高い睡眠をとるように、頑張りましょう。

 

質の高い睡眠をとる方法

私たちが、夜眠りにつくと、眠りはじめの一番最初に、まずグッと深い「ノンレム睡眠」に入ります。

一般的には、その日の一番最初の「ノンレム睡眠」が、その夜で一番深い眠りになります。

ですから、この一番最初の「ノンレム睡眠」が、深ければ深いほど、その後の睡眠の質が良くなるのです。

よくウツラウツラして、眠ったのか起きていたのか、よく分からない状態になる事がありますよね。

こんなな無理になってしまった翌日は、とても頭がぼんやりしてしまいます。

これは、一番最初の「ノンレム睡眠」が、浅くなってしまったために、その後の睡眠のパターンがグダグダになってしまったからなのです。

ですから、まず最初の「ノンレム睡眠」を深く眠れるように頑張ることが大切なのです。

 

夜10時から夜中の2時の間に1回目のノンレム睡眠がくるようにします

私たち人間は、昼間に活動して夜眠る、「昼行性」の生き物です。

それに対して、猫などは昼間寝て夜に活動する、「夜行性」の生き物ですね。

私たちは「昼行性」の生き物ですから、身体のサーカディアンリズムと呼ばれる「体内時計」も、それに適したタイムスケジュールになっています。

ですから、私たちは夜の一定の時間に眠るのが望ましいのです。

そこで、私たちが眠りはじめにおちいる、最初の一番深い「ノンレム睡眠」ですが、その時間は夜10時~夜中の2時の間が、一番効果が期待できます。

この、一番最初の一番深い「ノンレム睡眠」の時に、私たちの身体には「成長ホルモン」が分泌されます。

この「成長ホルモン」が、身体の代謝を促し、古くなった細胞の再生を進めるのです。

ですから、一番最初の一番深い「ノンレム睡眠」が上手くいかないと、「成長ホルモン」も分泌されなくなり、身体が錆び付いた様な状態になって、老化が進んでしまいます。

反対に、その日の一番最初の一番深い「ノンレム睡眠」が、深ければ深いほど、身体の細胞が再生され、若返りの効果が高いのです。

ただし、この一番最初の一番深い「ノンレム睡眠」が、夜10時~夜中の2時の間にこないと、その効果が得られないのです。

これが私たちが「昼行性」の生き物で、サーカディアンリズム(体内時計)が、その様に設定されているからなのです。

 

適切な時間に眠る準備

夜10時~夜中の2時の間に、一番最初の一番深い「ノンレム睡眠」がくる様にするためには、その時間に、グッと深い眠りに入れる様に、しっかりと準備しなければなりません。

そのためには、眠る90分前までに、食事を終わらせ、入浴を済ませている必要があります。

眠る直前に食べてしまうと、ホルモンバランスが崩れて、上手に睡眠サイクルに入れなくなるからです。

また入浴で体を温めると、体温が下がってくるまでは、眠れなくなります。

ですから、眠る90分前までに入浴を済ませる必要があるのです。

また、眠る30分前には、パソコンやテレビを消して、薄暗い静かな環境にいる様に心がけましょう。

眠る寸前まで、脳を興奮状態にしておくと、すぐには寝付けなくなりますし、睡眠の質も低下してしまいます。

これらのことに、少し気を配るだけでも、あなたの睡眠の質は、大きく向上しますよ。

少し面倒くさいですが、お試しくださいね。

 

効果的に痩せるための適切な運動方法とは!

ダイエットをするためには、運動を行うのは、いわば常識みたいになっていますね。

身体の脂肪を落として、スタイルを良くするためには、カロリーをセーブするだけでなく、筋肉を増やして、基礎代謝をあげる必要があるというわけです。

確かに、基礎代謝をあげるために、筋肉が必要です。

でもそのために、何も考えずに筋トレを行っても、あまり基礎代謝は上がりません。

確かに、筋肉ムキムキのマッチョマンになれば、間違いなく基礎代謝も上がるでしょうが、そのためには、生活のすべてを犠牲にしたトレーニングが必要になりますね。

それに、私たちは、見た目がシュッとなりたいのであって、ゴリラみたいなゴリゴリの身体になりたいわけではありませんよね。

ですから、効率よく筋肉の活動を引き出して、基礎代謝をあげるためには、一般的な筋トレとは違うアプローチが必要になるのです。

 

コアマッスルのコンディショニングで効率よく基礎代謝を高める

ここで注目していただきたいのが「コアマッスル」という筋肉です。

一般的に筋トレの対象になるのは、「アウターマッスル」と呼ばれる、大きな筋肉で、大胸筋とか、大腿四頭筋とか、大殿筋とかの、誰でも知っている様なメジャーな筋肉です。

しかし、毎日キチンとトレーニングして、ムキムキに鍛えている場合はまだしも、にわか仕込みで筋トレをしても、そんなに基礎代謝は上がりません。

それどころか、急な筋トレで痛みが出てしまい、かえって筋肉を動かしにくくなってしまう場合もあります。

なぜ基礎代謝が効果的に上がらないのかというと、それは「コアマッスル」が機能不全になっているからです。

この「コアマッスル」とは、関節の土台を支えている、とても小さな筋肉で、その筋肉の線維の中には、たくさんの感覚センサーがあるため、関節の状態を測定して、「アウターマッスル」に情報を伝える役目を持っています。

ですから「コアマッスル」の調子が悪いと、「アウターマッスル」の活動性が低下して、基礎代謝が上がらなくなってしまうのです。

一般的な成人の方の多くは、ストレスの多い社会で、デスクワークが中心の生活をされていますから、この「コアマッスル」がこわばって、痛みが出ています。

あなたが、肩コリや腰痛を感じて胃いる場合は、そのほとんどが「コアマッスル」のこわばりであると言っても間違いありません。

ですから、ダイエットのために、筋肉の基礎代謝をあげる場合には、一般的な「アウターマッスル」への筋トレではなく、「コアマッスル」へのマッサージを行うのが効果的なのです。

「コアマッスル」のコンディショニングをしないままに、筋トレを行っても、筋肉の基礎代謝は上がってきませんよ。

まずは凝っている筋肉のマッサージから始めましょう。

じつは筋トレよりもマッサージが、ダイエットの近道なのです。

 

まとめ

効果的なダイエットには、食事と睡眠と、さらに運動が必要になります。

しかし食事に関しては、単なるカロリー制限ではなく、どんな食材を摂取するかが、とても大切な問題になります。

また軽視されがちな「睡眠」は、脳の摂食機能に直結していますから、効果的なダイエットには、睡眠のコントロールが必須になります。

そして運動に関しては、巷では、やみくもに筋トレを行って、筋肉を鍛えるやり方が横行しています。

しかし、「コアマッスル」を中心とした、筋肉のコントロールシステム自体を改善しないと、基礎代謝を高めて、効果的なダイエットを行うことはできません。

医学的な観点から見ると、これまでのダイエットは、総合的なアプローチに欠けており、またその視点も短絡的でズレていると思われます。

これらのポイントを、キチンとおさえて、総合的にアプローチして行くと、なんの苦痛もなく、ラクラクとダイエットができますよ。

ぜひ試してみてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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