あなたは我が国の新生児の出生数が、いよいよ100万人を切ったって知ってましたか?
我が国の出生数は、第1次ベビーブームの時には約270万人、第2次ベビーブームでは約210万人でした。
その後1975年に、200万人を割り込み、その後減少し続けて、1984年に150万人を割り込んで、さらに減少の一途をたどって来ました。
そしてついに昨年、2017年の出生数は、ついに100万人を割り込んで、94万千人になってしまいました。
高齢者などの死亡数が134万四千人ですから、昨年の日本人は、40万三千人減ったことになります。
もう本当に大変な減り方です。
このままでは、日本人はドンドン減っていきます。
さらには日本人の平均年収も、ジワジワと下がって来ていますから、このままではGDPも下がりますね。
日本の国力を維持するためには、なんとか出生数を上げていかなくてはなりません。
それに対しては、フランスで行われている対策が、とても参考になると思います。
フランスでは、女性が子供を産むのに、既婚と未婚を差別していません。
未婚であっても、いや未婚であるからこそ、十分なサポートが必要になるわけで、そういった未婚女性の出産に対しては、既婚女性のそれ以上に手厚くサポートされています。
また養育費に関しても、父親から直接受け取るのではなく、間に政府が介入します。
つまり子供の父親だと認知された場合、その父親に当たる男性は、相手の女性ではなく、国に養育費を納めます。
つまり国が父親に当たる男性から、養育費を強制的に徴収するのです。
そしてもし父親に当たる男性に、養育費を負担する能力がない場合、不足分は政府が税金から拠出してまかないます。
どうですか、すごい制度ですね。
これなら相手さえ分かっていれば、相手がクラブで知り合った、薬の売人であっても、母親は安心して子供を産む事ができます。
すごいね、これなら相手の男を、経済力や学歴でなく、顔とスタイルで選んでもノープロブレム!
女性にとってはいい時代になったものです。(日本はまだだけどね)
こういった制度は、ぜひ日本でも導入するべきだと思います。
そうすれば女性は、もっと出産に対して、自由になれますね。
医療やリハビリも大事です!
さて養育費などの問題が解決したら、次は医療やリハビリのサービスに目を向けてみましょう。
ここで私は小児リハビリテーションの専門家ですから、脳性麻痺に着目してみましょう。
脳性麻痺のお子さんは、これまではおよそ1000人に2人くらいの割合で生まれて来ていました。
しかし最近では、この数字が1000人に3人くらいに増えて来ています。
どうしてそんな事が起きているのでしょう?
環境ホルモン?
福島の放射能?
PM2.5?
いいえ違います。
この現象の1番の原因は、医療技術の進歩が原因なのです。
あなたは極小未熟児ってご存知ですか?
今は超低体重出生児とか呼びます。
つまり生まれた時の体重が、600グラムとか500グラムくらいの、とても小さく生まれてくる子供のことです。
原因はもちろん早産です。
これまではそんなに小さな赤ちゃんは、あまり助からなかったのですが、医療技術や人工呼吸器の進歩によって、それらの赤ちゃんがドンドン助かる様になって来ているのです。
ですがそんなに小さなうちに生まれてしまっては、当然、肺や心臓などの内蔵機能も未成熟ですし、脳神経も未成熟です。
ですから脳性麻痺などの障害を残しやすいのです。
これから医療技術の発達に伴い、さらに助かる赤ちゃんは増えていくでしょう。
そうなると脳性麻痺のお子さんの出生率も1000人に4~5人くらいになるのではないかと思われます。
ですからこういった赤ちゃんが生まれて来た時の、医療やリハビリテーションのサービスも、キチンと充実させて行かなければならないのです。
小児ニューロリハビリの普及を希望しています!
ここでさらに少しテーマを絞って、小児リハビリテーションについて考えてみたいと思います。
脳性麻痺のお子さんをお持ちのお母さんは、常に良い小児のリハビリのサービスが不足していることを嘆いています。
それに対してリハビリを提供するセラピストはどうでしょう?
それがけっこう小児を希望するスタッフは多いのです。
それがたとえ小児が出来ます、ではなく小児を勉強したいです、であっても、小児の希望者は一定数います。
ところが小児のサービスを充実させる施設は、とても不足しています。
なぜならば、小児は採算を取るのが難しいからです。
つまり成人のリハビリを行うセラピストは、小児が苦手です。
そして小児でやって来たセラピストは、成人ができません。
そして地域には、一定数の小児の患者さんがいますが、確実に小児専門のセラピストが、キチンと採算できるまでの数が集められるかは、とても難しい問題なのです。
だからなかなか小児リハビリを行う施設が増えないのです。
ところがここに良い解決方法があるのです。
それがニューロリハビリテーション です。
実はニューロリハビリテーション の基本理論は、成人と小児とあまり変わりません。
なぜならば脳の構造は大人も子供も一緒だからです。
ただアプローチの手順が違っているだけです。
成人のニューロリハビリの場合は、失われた運動神経細胞の再生アプローチを主に行いますが、小児の場合は未発達な神経細胞に、身体図式や運動学習の習慣を学ばせるところから始めます。
でも基本原理は一緒です。
ですからセラピストがニューロリハビリの基本を学べば、成人も小児も同時に行えるようになります。
そしてニューロリハビリテーション では、これまでのリハビリアプローチよりも、格段に効果的なアプローチが行えるのです。
低体重出生児の脳性麻痺ぐらいなら、かなりのところまで、リハビる事ができます。
本当です。
そうすれば一般の成人向けの訪問リハビリテーションなんかでも、本格的な小児リハビリテーション のサービスが行えるようになります。
ぜひ一般の成人向けのセラピストの方にも、このニューロリハビリの基礎を学んでいただいて、小児リハビリも出来る様になってもらいたいなと思います。
ぜひとも小児ニューロリハビリの普及をお願いします。
どこかの政治家さんが、訪問リハビリステーションで、小児をやったら加算をつけるとか法案出してくれないかなあ。
最後までお読みいただきありがとうございます。