膝や腰の手術後に痛みがひどくなる場合がありますね!
年をとって、膝が痛くなり、整形外科に行くと、先生からは、膝の関節が変形しているから、人工関節を入れましょうと言われ、手術をすることになります。
また、腰が痛くて、整形外科に行くと、これまた腰椎の脊柱管狭窄症ですと言われ、手術しましょうとなりますね。
そして、痛みが取れることを期待して、怖いのをジッと我慢して、手術を受けます。
手術後には、しばらくは上手く動けなくて、不自由な生活を、強いられます。
そして、痛みの方は、どうかと言えば、手術の痛みが消えて、やっと楽になるかと思っていると、しばらくすると、前よりも痛みがひどくなったりすることが、あります。
せっかく痛いのを我慢して、いろいろ都合をつけて、入院してまでして、手術を受けたのに、これでは意味がありませんね。
どうして、手術後に、さらに痛みがひどくなる場合が、あるのでしょうか?
そして、これは、どうしようもないこと、なのでしょうか?
いえいえ、実は、手術をしたお医者さんも、患者さんも見落としている、簡単な原因があるのです。
そして、それをケアしてやれば、これらの手術後の痛みは、簡単に治るのです。
今回は、腰や膝が痛くて、手術を受けたのに、手術後に、もっと痛みがひどくなった場合の、原因とケアの方法について、解説します。
どうぞよろしくお願いします。
理不尽な手術後の痛みの悪化
たとえば、膝が痛くて、「変形性膝関節症」と診断され、膝に人工関節を入れる、手術を受けたとします。
手術をした、すぐ後には、傷がありますから、痛いのは当然です。
でも手術の傷が治り、歩けるようになって、しばらくすると、以前よりも、もっと膝が痛くなったりする、場合があります。
しかし、痛むはずのヒザ関節は、ステンレス製の人工関節に、入れ替わっていますから、本来であれば、痛みは出ないはずなのです。
なのに、膝が痛くなるのは、別なところに、原因があるのです。
それは、膝の周りの『筋肉』です。
病名が「変形性膝関節症」なために、みなさんは、膝の関節の変形が原因で、膝が痛いのだと、思い込んでおられます。
しかし、本当に痛みが出ているのは、関節の骨や軟骨ではなく、その関節の周りの『筋肉』なのです。
骨や軟骨には、それほどの痛みを感じる神経は、ありませんから、本来であれば、関節の変形では、それほど痛みは出ないはずなのです。
それなのに、関節が痛くなるのは、その関節の周りの『筋肉』が、調子が悪くなって、とても硬くこわばっているからです。
ですから、手術をして、変形した関節を、ステンレス製の新品に、入れ替えても、痛みはおさまらないのです。
それどころか、手術をすることで、関節の周りの筋肉に、ストレスがかかって、さらに筋肉の調子が悪くなります。
これが、手術をした後に、もっと痛みがひどくなる、原因なのです。
どうして手術が優先されてしまうのか?
この膝の痛みの、主な原因は、膝関節の周りの、筋肉のコンディションの悪化です。
ですから、膝の周りの、筋肉をケアしてやれば、痛みが消えてしまう場合が、ほとんどです。
また、手首の「腱鞘炎」や「手根管症候群」も、前腕部(二の腕)の筋肉がこわばって、上手く動かなくなることで、手首の腱に、負担がかかることで、痛みが出ます。
それどころか、親指の付け根の筋肉(母指球筋)の強張りが、手首の痛みのように、錯覚されている場合すら、あるのです。
これらのケースの場合、先に手術をしてしまうと、筋肉の強張りがひどくなり、かえって痛みが悪化することがあります。
本当であれば、手術をする前に、キチンとした、筋肉のケアを行って、それでも痛みが取れない場合に、手術を考えるのが、正しいやり方なのです。
なのに、どうしてお医者さんは、手術をするのでしょうか?
それはね、整形外科のお医者さんは、骨を切ったり、繋いだりするのが、お仕事だからです。
手術をすることで、整形外科の先生は、お給料をもらっているのです。
ですから、手術が優先されてしまうのですよ。
お医者さんも、お金を稼がないと、生活ができませんからね www
普通のマッサージやリハビリテーションでは痛みが取れないのはなぜ?
でも、病院で手術を受ける場合、その前後で、簡単なリハビリテーションを、受けますよね。
筋肉のコンディションが悪いのなら、どうして、そこで筋肉のコンディションを治してもらえないのでしょうか?
それはね、簡単な整形外科の手術の場合、国で決められている、入院期間の上限が、とても短いのです。
また手術が終わったら、なるべく早く退院してもらわないと、病院のベッドの回転率が低下して、病院の経営が悪化するのです。
そこに、ゆっくりとリハビリテーションをする、時間的な余裕はありません。
本来は、とても大切なリハビリテーションですが、病院の経済的には、手術のオマケくらいの扱いなのです。
また、大手の病院には、ほとんどの患者さんは、救急車に乗って来たり、紹介できたりして、お客さんには、さほど困っていません。
ですから、リハビリテーションは、給料の安い、若手のセラピストばかりで、人件費を安く運営しています。
これが、病院経営の、基本的なノウハウなのです。
若い、経験の少ないセラピストは、キチンとしたコンディショニングが出来ない、若造がほとんどです。
そして、経験を積もうと思っても、先輩も、1年や2年先輩くらいで、それほど技術や知識に差がないため、先輩から学ぶこともできません。
ですから、病院では、キチンとした、筋肉のコンディショニングを、受けられないのです。
また、街のマッサージや整体なら、どうでしょうか?
マッサージや整体では、ケアするのが、誰でも知っている、大きな筋肉である、アウターマッスルのケアしか、していません。
痛みのケアには、もっと細かくて、深部にある、コアマッスルを、ケアしなければいけないのです。
でも、このコアマッスルは、とても小さくて、大きな筋肉の下、関節の奥に潜んでいます。
ですから、技術と経験が豊富でないと、このコアマッスルに触ることすら、出来ないのです。
コアマッスルのケアは、とても経験と技術を要する、玄人好みのケアなのです。
これまでのケアでは人間100年時代に対応できません
現在の、整形外科や、整体、マッサージなどで、行われている、リハビリテーション的なアプローチでは、これからの人間100年時代に、対応できません。
それは、若い人の捻挫や打ち身のケアであって、50歳以上の方の、筋肉のコンディションを整えて、痛みを直したり、運動機能を高めたりは、できていないのです。
それは、私たちの寿命が、これまでは、せいぜい60年程度であり、1960年以降に、急激に寿命が伸びて、最近ようやく100年になって来たため、それらの高齢者の身体をケアするための、ノウハウが未熟なのです。
これまでは、身体のコンディショニングが必要になる前に、心臓が止まっていたのですね。
でも、これからの時代には、キチンとした、正しい筋肉のケアや、運動方法を身につけていかないと、無用の手術を受け、それでも痛みが取れないという、悲惨な経験をすることになります。
簡単に手術を受ける前に、もう少し身体のことを勉強しておきませんか?
追伸: 変形性腰椎症に関しては、足のシビレや、急に足から力が抜けるなどの症状があれば、それは脊髄の圧迫による、神経症状ですので、是非とも手術が必要になります。
ですが、この場合でも、腰の痛みは、腰の背骨の周り、股関節や骨盤の周りの、筋肉のこわばりですから、手術では痛みは取れないと、覚悟しておきましょう。
でも手術しないと、脊髄の麻痺になってしまいますから、気をつけてくださいね。
この場合は、まず手術をしてから、キチンとしたリハビリが受けられるところを、必死で探しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。