歳をとるということ!
最近、仕事で歳をとるということについてつよく考えさせられることがありました。
歳をとるというより「老いる」と言う風に表現した方が良いかもしれません。
ヒトは誰でも歳を重ねていきます。
それを加齢と呼びます。
でも歳をとるということは、単に生きて来た年数が増えるということではありません。
ヒトは歳を重ねていくごとに、経験が増え、知識が増えて生きます。
そのために判断力が高まってゆき、仕事や様々な活動の能力が高まります。
私ももう結構な歳になりましたが「今の私が持っているリハビリテーションに関する知識や技術を30代の頃に持っていたらなあ」なんて考えてしまうことがあります。
もっと若い時に今の能力があればとつい考えてしまいます。
でもちょっと待ってください。
なぜそんな風に考えてしまうのでしょうか?
何歳であっても自分は自分です。
ここにいるのは今のリアルな自分です。
なのに若い頃のことを考えてしまうのはなぜでしょうか?
若い方が体力があるから!
いえいえ、今の方が要領が良くなって若い頃より持久力が高まっているくらいです。
体力はそんなに問題ではありません。
それなら時間!
そう恐らくは時間ですね。
歳をとって一番感じるのは「何かに挑戦することがだんだん難しくなってくる」ということです。
歳をとって弱気になっている?
いえいえそうではないのです。
挑戦するということは、いわば「何かの種を蒔く」ということです。
種を蒔いたら、それを育てていきます。
そしていつかその種が大きな実りを迎えることを願うのです。
恐らくはそれが人生の夢になるのだと思います。
でもね歳をとると種を蒔いてからの実りを待つまでの時間が短くなってしまっているのです。
今さら種を蒔いても収穫できるのか?
そういうことです。
挑戦とは目標を目指して歩き出すことです。
若者は遥かな未来を目指して偉大な挑戦をすることが可能です。
でも老兵はすぐ先の未来に実現できるはずの挑戦しか出来なくなっているのです。
そしてリハビリテーションもある種の挑戦です。
恐らくはお年寄りのリハビリテーションも、近い将来の実りを目指すチャレンジになってしまうのでしょう。
この間2歳の女の子のリハビリテーションをしていて、その子が大人になる時の目標をとてつもなく大きく描いて、リハビリテーションプログラムを立てている自分に気が付いた時に、そんなことをふと考えました。
お年寄り相手のリハビリテーションでは、そんな壮大な目標設定は無理だなあ!
なんて考えていました。
老兵のための壮大ではないけれど夢のある挑戦プログラムってなんだろう?
これからしばらくそんなことを考えて見たいと思っています。
本日は短い文章ですいません。
現在の老兵は計画書と報告書に追われています。
これは挑戦ではありませんwww
最後までお読みいただきありがとうございます。