自分の大腸に住む腸内細菌を上手に育てると健康になれます!
最近は腸内細菌の話題をよく耳にしますね。
特に健康サプリメントなどで、「これを飲めばヤセ菌効果であっという間に脂肪がなくなります」なんていう広告が飛びかっています。
でも実際にはヒトの身体に腸内細菌を移植して、腸内フローラを改善して健康やダイエットに活かす技術はまだ確立されていません。
まだまだ動物実験のレベルです。
ですからヤセ菌サプリメントなんて言って腸内細菌を飲ませるようなサプリメントは、その全てがインチキ商品です。
まあほとんどが乳酸菌ですね www
それならヨーグルトを食べても同じことです。
では現在の医学レベルではまだヒトの腸内細菌の移植ができないのなら、私たちの腸内細菌を良い状態にすることはできないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。
じつは私たちの大腸には、すでに様々な種類の腸内細菌が住んでいるのです。
しかしあなたの大腸が、腸内細菌が元気に増えるための環境として良くなっていないために、腸内細菌が元気に増えることが出来なくなっているのです。
ですから、あなたが上手にベランダの鉢植えの花を育てるように、あなたの大腸内の腸内細菌のフローラ(お花畑)を育ててやればいいのです。
今回は、あなたの大腸内の腸内細菌のフローラ(腸内細菌お花畑)を上手に育てるための腸内ガーデニング教室です。
どうぞよろしくお願いします。
腸内細菌に元気がないとどんな問題があるのか?
私たちの大腸には、およそ100兆個~1000兆個の腸内細菌が住んでいて、私たちと共生関係になっています。
つまり私たちの食べた食事の残りを腸内細菌が発酵分解して、自らのエネルギーを作り出すとともに、短鎖脂肪酸などの希少栄養素を発酵分解の副産物として、私たちに提供してくれています。
私たちが食事をすると、タンパク質や脂肪、炭水化物(白米などの単糖類)は胃と小腸で自力で消化吸収することができます。
しかし野菜や玄米の糠などに含まれる食物繊維は、私たちは自力で消化することができません。
そこで小腸で消化吸収されなかった食物繊維は、大腸で待ち受けている腸内細菌のところに送り込まれて行くのです。
そして私たちが自力では消化吸収できなかった食物繊維は、大腸に住む腸内細菌によって発酵分解され、短鎖脂肪酸などの希少栄養素がつくられるのです。
大腸に住む腸内細菌には何百もの種類があり、それぞれに消化する食物繊維と、産み出される栄養素が違っています。
例えば玉ねぎの食物繊維を分解する腸内細菌と、玄米の糠を分解する腸内細菌は違います。
また海苔の食物繊維を分解する腸内細菌は、日本人の大腸に住んでいますが、欧米人の大腸には住んでいないそうです。
この様に、私たちの大腸に住んでいる腸内細菌には個人差があり、一人一人違っていますし、生まれ育った環境の食生活でも大きく違ってきます。
そして、私たちの食事から腸内細菌のエサである食物繊維が減ってしまうと、大腸に住む腸内細菌は徐々に減ってしまいます。
そうなると腸内細菌が作り出す希少性要素も不足してしまうのです。
また腸内細菌の種類が減ってしまうことでも、私たちの健康を維持するために必要なだけの気象栄養素のバリエーションが足りなくなる可能性もあるのです。
では腸内細菌が元気がなくなると、一体私たちの身体にどんな問題が起きるのでしょうか?
肥満になりやすくなります!
本来であれば私たちの身体は飢餓状態に強くできています。
一度食べた栄養は、肝臓にグリコーゲンとして蓄積されていますし、皮下脂肪としてもエネルギーが蓄えられています。
ですから少しくらい食べなくても、すぐに動けなくなるようなことはありません。
私たちの身体は、食べ物が少ない状態でも生きられるように出来ているのです。
しかし、私たちの大腸に住む腸内細菌はそうはいきません。
彼らは基本的には単細胞生物であり、自分たちの体にエネルギーを蓄えておくことができないのです。
ですから彼らが繁栄するためには、常に豊富な食物繊維の供給を受ける必要があるのです。
ところが現代の日本では食品メーカーが、安くて便利な加工食品をドンドン開発して、市場に投入しています。
これらの加工食品によって、私たちの1日の食物繊維の摂取量はドンドン少なくなっているのです。
昔の日本人(原始人)は、1日に100~150g の食物繊維を食べていたと考えられています。
しかし現代の日本人は、1日におよそ10g 程度しか食物繊維を食べていません。
これでは腸内細菌が元気になるわけがないのです。
たとえばあなたがハンバーガーを食べたとしましょう。
ハンバーガーには食物繊維はほとんど含まれていませんから、ハンバーガーを食べたとしても炭水化物やタンパク質は胃と小腸で消化吸収されてしまい、大腸にはほとんど何も送られていきません。
そうすると大腸に住むたくさんの腸内細菌は飢えてしまいます。
そこで腸内細菌は、あなたの脳に対して直接メッセージ物質を送りつけるようになるのです。
そのメッセージは「もっと食べて」というシンプルな内容です。
私たちの脳は、基本的には消化器官からのメッセージに逆らうことができません。
何故ならば、脳は生き延びるために消化器官に食べ物を供給する為に知恵を絞るためにあるからです。
あなたの脳は、あなたの胃と小腸と大腸の下僕なのです www
よくお腹が空くと怒りっぽくなるヒトがいますよね。
あれなんかは自分の胃腸から文句を言われて、脳がイライラしているのです。
ですから大腸の腸内細菌からメッセージがくると、あなたはお腹がいっぱいなのに、また何かを食べたくなってしまいます。
そこであなたが食物繊維の豊富な食べ物を食べてくれると問題は簡単に解決するのです。
でも現代日本は加工食品があふれていて、食物繊維を含む天然素材を生かした食品はほとんどありません。
よほど意識して食物繊維を摂ろうとしない限りは、またジャンクフードを食べてしまうことになります。
そうなると大腸の腸内細菌にはエサが届きませんから、またまた腸内細菌から脳にメッセージが届くことになります。
これを繰り返していくことで、あなたは本来は必要ない栄養を摂り続け、ブクブクと太ってしまうのです。
解決策は、あなたが意識して、自分の大腸にすむ腸内細菌に食物繊維を与えるような食事をして、愛情を持って自分の腸内細菌を育ててやることなのです。
そして、それが出来なくて、あなたの腸内細菌が餓死しかけるような事態になると、腸内細菌が作る希少栄養素が不足してしまいます。
この希少栄養素の不足は、あなたに肥満以上の健康被害をもたらす可能性があるのです。
アレルギー症状が悪化します!
あなたの大腸に住む腸内細菌の中に『クロストリジウム属』の細菌が含まれています。
この『クロストリジウム属』の腸内細菌が食物繊維を発酵分解して作る「短鎖脂肪酸」には、私たちの免疫細胞の働きを整える作用があります。
具体的には、レギュラーT細胞と呼ばれる免疫細胞を増やして、それを活性化させます。
このレギュラーT細胞は、免疫細胞の中でも「抑制性免疫細胞」です。
抑制製の免疫細胞とは、私たちの免疫機能が暴走しないようにブレーキをかける働きをしている免疫細胞のことです。
私たちの体の免疫機能は、攻撃型のT細胞(キラーT細胞)が、病原菌などを発見すると、それを攻撃すると共に、各免疫機能に命令して、病原体を殲滅するための体制をとらせます。
私たちの免疫機能は、外敵から身体を守るためには、とても大切な機能なのです。
もしも、このキラーT細胞を中心とした免疫機能が暴走すると、私たちの体には、様々な問題が起こります。
そのひとつが過剰なアレルギー反応です。
免疫機能が暴走すると、体内で過剰な炎症生物質が作られます。
この炎症反応というものは、私たちの身体に侵入した外敵をやっつけるための反応なのです。
しかし、この炎症生物質が過剰になることで、私たちの身体はアレルギー反応を起こしやすくなります。
そして喘息や花粉症やジンマシンなどの症状が出やすくなってしまうのです。
この免疫機能の暴走を防いで、アレルギー反応を抑えてくれるのが、「抑制性免疫細胞」であり、それを作り出して元気に働かせているのが、腸内細菌が作り出した希少栄養素なのです。
慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患にかかりやすくなります
食物繊維が不足して、腸内細菌が作り出す希少栄養素が不足すると、免疫機能が暴走してアレルギー疾患になりやすくなることをお話ししました。
同じように、免疫機能が暴走して起きる問題に、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患と呼ばれる病気があります。
この自己免疫疾患(膠原病)と呼ばれる病気には、慢性関節リウマチの他に、全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群、水泡性類天疱瘡、全身性強皮症、皮膚筋炎など多くの病気があります。
食物繊維の不足によって、どの様な自己免疫疾患(膠原病)になりやすくなるかは、まだ分かっていません。
しかし、なんらかの関係性があることは想像できますね。
またハッキリしている所では、神経難病の一種である「多発性硬化症」と呼ばれる脳の神経の病気が、食物繊維の不足による免疫機能の暴走によって、免疫が自分の脳の神経細胞を攻撃することで起きていることが分かっています。
とにかく自分の免疫が自分の体を攻撃してしまうと、もう病気としてはどうしようもなく大変なことになりますね。
治療方法もステロイド剤などで炎症を抑えるぐらいしか出来ることはありません。
ですから普段から食物繊維をきちんと摂って、大腸の腸内細菌をしっかりと育てておくことが大切ですね。
脳の神経の発達や再生がしにくくなります
腸内細菌が作り出す希少栄養素は、私たちの脳の神経細胞を作る原料にもなることが分かってきています。
また動物実験の段階ではありますが、腸内細菌の健康状態が、脳梗塞後の神経の炎症症状に影響を与えていることも分かってきています。
反対に、脳梗塞による影響で、腸内細菌の健康が崩れることで、脳梗塞の回復が妨げられていることも分かってきています。
さらには腸内細菌は、将来の認知症などのリスクにも影響を与えると考えられてきています。
また子供の自閉症や発達障害が増えているのも、食物繊維の不足と帝王切開による出産で、赤ちゃんがお母さんから腸内細菌を譲り受けられないことが原因ではないかと考えられています。
腸内細菌の影響はとても大きいのです。
不眠症やウツなどになりやすくなります
脳と腸の間には『脳腸相関』と呼ばれる、脳と腸の双方向性の連関があります。
たとえば脳がストレスを感じたときに、そのシグナルは神経線維やホルモン分泌の変化となって腸に伝えられます。
反対に腸に問題が起きた場合にも、そのシグナルは神経線維とホルモン分泌を介して、脳に伝えれれます。
脳と腸とは、密接に関係し合っているのです。
ここで少し脳と腸の関係について詳しく見てみましょう。
腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸の効果
腸内細菌が作り出す栄養素に「短鎖脂肪酸」があることが知られています。
この「短鎖脂肪酸」は、腸内細菌が、難消化性の食物繊維やオリゴ糖を分解することで作られます。
短鎖脂肪酸の一種である「酪酸」は、腸内細菌の中でも、主にクロストリジウム属の最近によって作られていますが、この酪酸には抗うつ作用があることがわかっています。
つまり腸内細菌の作り出す酪酸によって、私たちの気分がウツ状態になることを防いでいるのです。
腸内細菌がミクログリアに与える影響
また私たちの脳の神経細胞の一種に「ミクログリア」と呼ばれる細胞があります。
このミクログリアは、神経の障害やストレス刺激に反応して活性化して、神経組織の修復や維持を行っています。
ミクログリアとは、私たちの脳の神経細胞を健康に維持するために、とても重要な細胞なのです。
しかし腸内細菌の健康が失われると、この私たちの脳のミクログリアがキチンと働かなくなってしまうのです。
その原因としては、腸内細菌の提供する「短鎖脂肪酸」が不足することで、ミクログリアの細胞がキチンと成長しなくなってしまい、未成熟の細胞では脳の神経細胞を修復できなくなるのです。
その結果、脳はストレスなどに対する耐性を失い、ウツ状態になりやすくなります。
またミクログリアの障害で更年期ウツが発症することも分かってきています。
トリプトファンと睡眠の関係
必須アミノ酸の一種にトリプトファンと呼ばれる物質があります。
このトリプトファンは、代表的な神経伝達物質である「セロトニン」を合成するための材料となります。
セロトニンは、あなたもご存知のように、私たちが良く眠るために必要な神経伝達物質ですね。
腸内細菌は、このトリプトファンの合成と分解に大きく関わっているのです。
ですから腸内細菌の健康が阻害されると、私たちは不眠になりやすいのです。
便秘や下痢などの消化器の問題が起こりやすくなります
先ほどもご説明しましたが、腸内細菌は食物繊維やオリゴ糖を分解して「短鎖脂肪酸」を作り出しています。
じつは、この短鎖脂肪酸の大部分は大腸粘膜から吸収され、大腸の表面の粘膜細胞を増やしたり、粘液の分泌のためのエネルギーに使われます。
また大腸が水やミネラルを吸収するためのエネルギー源にも使われます。
つまり腸内細菌が作り出す栄養素が、大腸の状態を整え、消化吸収の活動を行うためのエネルギー源になっているのです。
ですから腸内細菌が元気でないと、私たちの腸は元気に活動することができなくなり、便秘や下痢になりやすくなります。
またエサである食物繊維が不足すると、腸内細菌は私たちの大腸の粘膜を食べて生き延びるために、食物繊維が不足すると、私たちの大腸の粘膜が薄くなってしまうのです。
これも私たちの腸が上手く働けない原因になりますね。
食事の食物繊維をキチンと摂ることは、とても大切ですね。
腸内細菌の上手な育て方
第1のポイント 白米をやめ玄米を食べましょう
私たちの主食であるお米も、現代の日本では精製された白米が当たり前になっています。
しかし、少し前までの日本では、白米はたまに食べるご馳走であり、普段の生活では玄米に麦などを混ぜたご飯を食べていました。
この玄米に麦を混ぜたご飯には、とてもたくさんの食物繊維が含まれていたのです。
ですから昔の日本人は、普通にご飯を食べているだけで、豊富な食物繊維を摂ることができていました。
それに対して白米からは、食物繊維やミネラルを含んだ糠や胚芽を取り除いてしまっているので、単糖類であるグルコースしか残されていません。
つまり白米を食べるということは、栄養的には角砂糖をなめているのと対して変わらないのです。
食事と健康の関係を調べた統計学的な調査でも、白米を食べ過ぎると健康に悪影響があることが分かっています。
それに対して、玄米の場合は、食べても健康に悪影響はなく、玄米を食べる量が多いほど健康であるとなっています。
でも玄米って食べにくいんですよね。
炊くのにも時間がかかります。
そこでご提案したいのが『ロウカット玄米』です。
『ロウカット玄米』とは、玄米の表面の、ロウ層と呼ばれる薄いセルロースの膜だけを取り除いたものです。
セルロースというのは水を通しませんから、このロウ層の膜がある状態でご飯を炊くと、炊き上がるまでに、とても時間がかかります。
それに私たちの消化器はセルロースを消化できません。
ですから、よく噛んでセルロースの膜を破っておかないと、玄米が消化されずにそのまま出てきてしまいます。
それに対して、同じ玄米でもロウ層の膜を取り除いておくと、玄米が良く水を吸いますから、普通に白米と同じように炊飯器で炊くことができます。
そして注意してよく噛まなくても、未消化のまま出てくることもなく、お腹も痛くなりません。
確かに少しパサパサしますが、それほど食べにくいものでもありません。
ぜひ一度試してみてください。
それでも食べにくいと思われる方には以下のようなレシピをお勧めします。
ロウカット玄米の美味しいご飯
ロウカット玄米: 1合
もち麦: 大さじ2~3杯
黒米: 大さじ1杯
緑米: 大さじ1杯
赤米: 大さじ1杯
このレシピで、水の量を1合半に合わせて炊くと、美味しいご飯が炊けますよ。
もち麦のモチモチ館と、古代米のポリポリ感が加わることで、なんか不思議な感じの混ぜご飯的な食感になります。
そうすることで、ロウカット玄米のパサパサ感がほとんど感じられなくなります。
もしよろしかったらお試しくださいね。
第2のポイント なるべく種類を豊富に野菜を食べましょう
私たちの大腸には様々な種類の腸内細菌が住みついています。
そして、それぞれの細菌によって、消化する食物繊維の種類も違えば、作り出す希少栄養素も違います。
そしてまだ私たちはどの細菌がどの栄養素を作り出しているのかを知りません。
分かっているのは、ほんの一部だけに過ぎないのです。
ですからこのような状態での対応策としては、できるだけバリエーション豊富に野菜を食べることしかありません。
たとえばニンジンに含まれる食物繊維と、玉ねぎに含まれる食物繊維を発酵分解する腸内細菌は種類が違います。
また海苔を発酵分解する腸内細菌は、日本人の大腸には普通に住んでいますが、欧米人の大腸には居ないと言われています。
ですから自分の大腸に住む、すべての腸内細菌に、なるべくエサが行き渡るようにバリエーションを多く野菜を取る必要があるのです。
そして注意深く、どんな野菜を食べると体調が良くなるのか、自分の身体をじっくりと会話しながら食事を楽しんでみてください。
ポイントは、自分に対する栄養だけでなく、自分の大腸に住む腸内細菌のことも考えた食事を摂ることです。
あなたの大腸に住む腸内細菌は、あなたの大切なパートナーです。
彼らが元気になると、あなた自身も元気になります。
それは、あなたの内臓機能から、脳の活動性、見た目の若々しさから精神の安定まで、広い範囲で大きな影響を与えることでしょう。
でも野菜をたくさん摂るのは大変ですよね。
煮物にしてしまえば、割と簡単にたくさん野菜を食べることができます。
でも煮物を作るのも結構手間がかかるんですよね。
そこでお勧めするのが『電気圧力鍋』です。
電気圧力鍋の決定版 SIroca 131
野菜を圧力鍋で煮るとトロトロに柔らかくなって、とても食べやすくなります。
また玉ねぎやブロッコリーなどは、溶けてなくなってしまいますから、消化吸収にもとても良いですよね。
でも圧力鍋は本当に手間がかかります。
そこでオススメなのが「電気圧力鍋」です。
この電気圧力鍋は、具材の野菜などを切って放り込んだら、あとはメニューを選んで、タイマーをセットしてスイッチを入れるだけです。
本当に手がかからずに便利です。
圧力鍋料理だけでなく、長時間コトコト煮込むスロー調理などもできるため、何もしないで放っておくだけで、8時間とか10時間以上も煮込んだ煮込み料理が作れます。
鍋の火を調節しながらの長時間の煮込みはとても手間がかかりますが、電気圧力鍋なら、寝る前に具材を入れてスイッチを入れておくだけで、朝にはじっくりとコトコト煮込んだ野菜スープが出来ています。
手がかからずに健康的な野菜料理が楽しめますから、電気圧力鍋はとてもおすすめです。
なかでもSIrocaというメーカーの圧力鍋は、サイズも小さくて圧力調理とスロー調理が使い分けられるので、とても使い勝手がいいですよ。
もし興味があればアマゾンなどのサイトを覗いてみてください。
第3のポイント なるべく加工食品を避けましょう
現代の日本には、便利な加工食品があふれかえっています。
どうしても忙しい現代社会では、ゆっくりと料理を作る時間的な余裕がなくなって、ついつい加工食品を買ってしまいます。
また企業もそこのところを良く分かっていて、次々と便利で美味しい加工食品を開発しては発売していきますね。
資本主義社会の経済活動としては、これは至極当然の成り行きです。
でも私たち消費者が注意しなければならないのは、これらの加工食品からは、工場で加工する過程で貴重な栄養素が失われている可能性があるということです。
その代表格が食物繊維ですね。
たとえば野菜ジュースを例にとると、工場で加工された野菜ジュースは「濃縮果汁還元」という方式で絞り出されています。
この方法だと、野菜ジュースの中には食物繊維は残されていません。
また甘みを出すために、糖分を加えられている可能性もありますね。
ですから野菜ジュースといっても、栄養的には野菜風味ジュースであり、普通の砂糖たっぷりの合成ジュースを飲んでいるのと代わりがないと言われています。
食品工場での加工食品は、病原菌などからの安全性には十分に配慮されていますが、私たちの大腸に住む常在菌のことは全く考慮されていないのです。
ですから、普段の生活の中での食事も、なるべく加工食品を避け、自然の素材を自分で調理する習慣をつけていきましょう。
大変ですが、年月を重ねていくと、その効果が実感できるはずです。
第4のポイント 無理なダイエットをやめましょう
ヒトは見かけがとても大切です。
美人な女の人は、そうでない女の人に比べると生涯収入が多いという話もありますね。
ですからスタイルが良くありたいという願望は、実はいくつになっても皆さんお持ちになっておられます。
だからと言って無理なダイエットをすることはオススメできません。
特に最近はやりの「糖質制限ダイエット」などはもってのほかです。
糖質制限ダイエットはおバカのダイエット
確かにグルコースなどの炭水化物は体内で脂肪にかわります。
ですから食べる炭水化物を制限すれば、ヤセられると単純に考えがちです。
でもね炭水化物のグルコースは、脳の神経細胞を動かすための唯一のエネルギー源なのです。
ですから摂取する炭水化物(グルコース)の量を制限すると、私たちの身体は、脳に送るグルコースを確保するために、身体で使うグルコースの量を少なくするように調整します。
具体的にどうするかというと、筋肉で使うエネルギーを少なくするのです。
その結果、糖質を制限すると、あなたの身体の筋肉は小さく萎んでいきます。
基礎代謝を落としてしまうのです。
この筋肉が萎む現象は、一見すると急激に痩せたように見える場合があり、ダイエットが成功しているとぬか喜びする原因になります。
でも基礎代謝が低下しているので、その後は全く痩せにくくなってしまいます。
筋肉が弱っているので、体脂肪を燃やすことが出来ないのです。
脳のエネルギーが不足して、それを補うために身体中の基礎代謝を抑えて、筋肉が萎縮している状態なんて、とても不健康で見ていられませんよね。
寿命の短縮は必須です。
そして、この時に脳のエネルギーであるグルコースが不足しているために、脳は必死で食べるように命令を出しています。
ですからあなたは非常な飢餓感を感じながら、必死に食事制限をしているのに、一向に痩せないというジレンマに苦しみ抜くことになります。
まずはしっかり栄養を摂って、筋肉をパンパンに膨らましておかなくてはなりません。
まずはあなたの命の炎を赤々と燃やしておかなくてはなりませんね。
ですから、しっかりと3食たべて、間食を取らないようにしましょう。
大腸の腸内細菌が健康になると、それほど空腹感を感じることがなくなりますから、3食たべることで間食が欲しくなることがなくなっていきます。
これは栄養が足りているのに、あなたが空腹感を感じて間食を食べてしまう原因が、食物繊維の不足による腸内細菌の飢餓が原因だからです。
しっかり食物繊維を摂って腸内細菌が健康であれば、少しカロリーが不足しても、それほど飢餓感を感じずに、健康的に痩せることができます。
本当ですよ。
無理なダイエットは必ずリバウンドします。
無駄なことをして健康を壊さないようにしてくださいね。
第5のポイント 適度な運動をしてキチンと睡眠をとりましょう
脳と消化器の間には「脳腸相関」と呼ばれる双方向性のコントロールシステムが存在しています。
脳と腸の間には、神経経路やホルモン分泌を介して、相互に活動に干渉し合う仕組みがあるのです。
たとえば脳がストレスを感じると、そのシグナルが胃腸に伝わって、胃が痛くなったり下痢をしたりします。
また便秘をしているとイライラして怒りっぽくなったり、集中力が低下したりします。
お腹が空くと怒りっぽくなる人も、あなたの周りにたくさん居るのではないでしょうか?
もしかして、あなたがそうでしたか?
ですから、あなたが睡眠不足におちいると、その影響が大腸にもおよぼされてしまいます。
さらには睡眠不足になると、脳に送られるグルコースが少なくなるので、それを補うために全身の血糖値を上げようとして、脳は甘いものを食べるように命令してきます。
そうなると健康的な食事のコントロールがムチャクチャになってしまいますね。
またダラダラと間食に甘いものを食べて、肥満したりお腹をこわしたりする、ダメダメ生活に逆戻りです。
健康になるためには、単に食べ物を気をつけるだけでは達成できないのです。
1日30分の軽い運動でいいので、キチンと運動して、質の良い睡眠をとるように生活を整えていきましょう。
そうすることで筋肉の代謝も活発になり、それに合わせて消化器の活動も良くなります。
脳の活動と筋肉の活動と消化器の活動が三位一体となって良くなることで、大腸の腸内細菌が健康になり、あなたも健康になれるのです。
まとめ
今回はあなたの大腸に住む腸内細菌を元気にする方法について解説してみました。
普段は意識できないけれど、あなたの大腸に住む腸内細菌は、あなたの人生の大切なパートナーです。
あなたが若々しく元気でいられるか、将来ガンや神経難病にかからないか、認知症にならないかなどの、とても重要な要素に、あなたの腸内細菌が深く影響しています。
どうか腸内細菌を元気にして、あなたもいつまでも健康であるように願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。