脳卒中リハビリ

振動セラピーで脳卒中片麻痺の弛緩性麻痺を改善する方法

振動セラピーで脳卒中片麻痺の弛緩性麻痺を改善する方法

 

 

はじめに

これまでは主に痙性麻痺による筋緊張が亢進している脳卒中の麻痺に対するリハビリテーション方法を解説してきましたが、今回から数回にわたって、弛緩性麻痺(筋肉の緊張が落ちてダラリとしてしまっている麻痺)に対するリハビリテーション方法をご紹介します。

 

今回、弛緩性麻痺に対するアプローチの手段として、振動セラピーを取り入れてみたいと思います。

 

振動セラピーで弛緩性麻痺の筋緊張をコントロールしながら高める方法!

脳卒中の弛緩性麻痺の場合、筋緊張を高めて手足の動きを出していかなければなりません。

しかしただ単に筋緊張を高めるだけではリハビリテーションになりません。

それでは単に手足を強張らせてしまうだけになってしまいます。

筋肉の緊張を高めるだけでなく、その筋肉の収縮をコントロールしながら効果的に手足を動かせるようにしなければなりません。

この難しい課題を解決するために、今回はこのウェブサイトでおなじみのスリングセラピーと振動セラピーを組み合わせた、筋緊張をコントロールしながら筋力を高めていくリハビリテーションの方法をご紹介します。

 

 

スリングの吊られている角度を調節することで筋緊張をコントロールします!

これまでのスリングセラピーでは真っ直ぐにスリングを吊った状態での運動を行うことで、筋緊張を和らげリラックスした運動を行ってきました。

今回はスリングを斜めに吊った状態で運動を行うことでスリングによる負荷をかけることで筋肉に抵抗を加えたり、運動をサポートすることが可能になります。

 

スリングを斜めに吊ることで運動に抵抗をかける方法

例として腕を伸ばす運動に対して抵抗をかける方法をご紹介します。

これは麻痺側の弛緩性麻痺が改善してきて腕を伸ばす力が出てきた時に行います。

この場合は運動者が座る位置をスリングを吊っている場所より前にします。 その状態で腕を前に押し出すように運動することで、スリングにより後ろに引かれるような力が働きます。

そして座る位置を前後に調節することで、その運動に対する抵抗の強弱を調節することができます。

 

スリングを斜めに吊ることで運動をサポートする方法

例として腕を伸ばす運動に対してサポートをする方法をご紹介します。

これは麻痺側の弛緩性麻痺により十分に腕が伸ばせない場合に行います。

この場合は運動者が座る位置をスリングを吊っている場所より後ろにします。 その状態で腕を前に押し出すように運動することで、スリングにより前に引かれるような力が働きます。

そして座る位置を前後に調節することで、その運動に対するサポートの強弱を調節することができます。

 

 

スリングに振動を加えることで体性感覚を刺激して運動コントロールを容易にします!

例として腕を伸ばす運動に対してスリングに振動を加えることで、その腕を動かす筋肉のセンサーである筋紡錘やゴルジ腱器官の感度を高めて運動コントロールを容易にする効果が期待できます。

つまりは自分で筋肉を動かした場合に、運動時に振動を加えることでどのくらい力を入れているのかの信号を増幅して感度を高めるのです。

 

 

弛緩性麻痺で力が弱い状態で効果的な運動刺激と運動コントロールを練習する方法!

例として弛緩性麻痺の麻痺側の腕を伸ばす運動を練習する場合

スリングの吊る位置を調節してスリングの角度を細かく変えることで、弛緩性麻痺による低下した筋力でも十分に動かすことができる抵抗あるいはサポートの量を細かく調節します。

その状態で振動セラピーにより該当する筋肉の筋紡錘やゴルジ腱器官の感度を高めることで、運動のための筋肉の出力を最適にコントロールすることが可能になります。

このスリングセラピーと振動セラピーの組み合わせにより、弛緩性麻痺の神経運動促通を余計な筋緊張を高めることなく効果的に行えるのです。

 

次回から上肢と下肢の振動セラピーによる弛緩性麻痺の神経運動促通を解説します。

 

次回は

「振動セラピーで脳卒中片麻痺の上肢の弛緩性麻痺を改善する方法」

についてご説明します。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます

 

注意事項!

この運動は、あなたの身体状態を評価した上で処方されたものではありません。 ご自身の主治医あるいはリハビリ担当者にご相談の上自己責任にて行ってくださるようお願い申し上げます。

 

 

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現在の日本国内で、このレベルの在宅リハビリは他にはないと思います。

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あとは皆さんの継続力だけですね。

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