リハビリ裏話

リハビリテーションにおける豊かな生活環境とはなにか?

リハビリテーションにおける豊かな生活環境とはなにか?

 

リハビリテーションの効果を高めるためには「豊かな生活環境」がとても大切になります

とは言っても別に高価なすっぽん料理やふぐ刺しを食べて、純銀製のT字杖をついて歩行練習をしなさいなどと言っているわけではありません。

この「豊かな生活環境」とは、生活を送る上での環境が、より多くの精神的・身体的な刺激に満ちていて、かつ社会性を求められるような環境のことを言っています。

 

「豊かな生活環境」とは

  1. より多くの文化的な刺激が得られること

  2. より多くの身体運動的な刺激が得られること

  3. 他の人々との社会的な交流が多く得られること

と解釈されます。

 

あなたの生活にこの「豊かな生活環境」はありますか?

例えば家の周りに安全にリハビリの運動をするのに最適な公園があるとか、毎日知り合いが訪ねてきておしゃべりしているとか、日中あまりぼんやりする暇がないほど充実した日々が送れていますか。

まさか家ではあまりやることがなくて、ボーッとしたまま1日が終わるなんてことはないですよね。

そんなことでは、いくらリハビリの体操を頑張っても、本当に生活を自立させて豊かな人生を取り戻すことはできません。

もしも万が一家であまり活動的でないのなら、ぜひ外に出て活動する道を選んでください

今は介護保険のサービスも充実していますから、デイケアでもデイサービスでも周辺にたくさんあるはずです。

しかしデイケアやデイサービスであれば、なんでも良いというわけではありません。

デイケア・デイサービスの中でも、「豊かな生活環境」のあるサービスを選ばなければいけません。

では「豊かな生活環境」のあるデイケア・デイサービスとはどんなものなのでしょうか?

どんなデイケア・デイサービスがそうなのかといえば「多くの文化的なレクリエーションがあり」「多くのリハビリメニューやリハビリ機器があり」「たくさんの利用者さんや職員と積極的な交流がある」ところが豊かな生活環境のデイケア・デイサービスであると言えます。

皆さんもご自分が通われるデイケアやデイサービスを探す場合は、十分に気をつけて、以下の3点が揃ったところを選ぶようにしてくださいね。

 

リハビリテーションに効果的なデイケア・デイサービスの条件 

  1. たくさんの文化的なレクリエーションがある

  2. たくさんのリハビリメニューやリハビリ機器が揃っている

  3. たくさんの利用者さんや職員との積極的な交流がある

 

これらの条件が揃った施設を選ぶことが大切です。

 

しかし実を言うとこの条件が揃っただけではリハビリテーションには不十分だと言われています。

なぜならばいくらたくさんのリハビリテーション機器が揃っていても、それを適切に使って効果的なプログラムが実行されなければ、それはただ単に周りに器械が置いてあるだけの環境であり「豊かな生活環境」とは言えないからです。

たとえたくさんのリハビリメニューやリハビリ機器がカタログにあったとしても、それらをあなたの障害にあった形で適切に運用できなければ意味がありません。

リハビリ機器がたくさん並んだデイサービスで、リハビリ機器が使われずにホコリを被っている横で、ボーッと並んで座っているお年寄りがいる光景を目にすることがあります

これではいくらリハビリメニューやリハビリ機器があっても意味がありません。

もしデイケアやデイサービスで効果的なリハビリテーションを受けたいなら、機能訓練の担当者に、ご自分の体の問題をどのように解決してくれるのか、キチンと質問してみてください。

もし明確な答えが返ってこないようなら、そこはあまり期待できません。

たとえその機能訓練担当者がキチンとした国家資格を持った理学療法士や作業療法士だったとしても、それだけで油断はできません。

キチンと相手の力量を推し量ってから、ご自身の運命を委ねてくださいね。

くれぐれもしっかりした機能訓練の担当者がいるところを選ぶことをお勧めします。

 

デイケア・デイサービス選びで重要なポイント

あともう一つデイケア・デイサービス選びで重要なポイントがあります。

それはその施設のサービスを実際にご利用されている先輩方の状態をよく観察してください。

利用者さん皆がいきいきと活動しているサービスを選ぶこと!

もしその施設のご利用者の皆さんが、笑顔で活き活きと活動されていたなら大丈夫です。

安心してその施設を利用してください。

でももしその施設のご利用者の皆さんが、虚ろな目をしながらボーッと並んで座っているようなら、たとえどれだけ立派なリハビリ機器が並んでいたとしても、その施設はアウトです。

もしそんな所にあなたが通うことになったら、数ヶ月後には、あなたも虚ろな目でボーッとしながら、彼らの隣に並んで座っていることでしょう。

「これだけのリハビリテーション機器があれば大丈夫、自分はきっと頑張れる」などと思い上がってはいけません。

リハビリテーションは環境が8割です。

あなただけが別格で頑張れるなんてことは絶対にありません。

リハビリのエキスパートの私だって、そんな環境で頑張る自信はありません。

悪いことは言わないから、そこは諦めて他を探しましょう。

 

大切な人生の選択

リハビリテーションはそれが目的で行うものではありません。

リハビリテーションは、心身の機能を自立させることで、より質の高い生活(人生)を実現させるための手段にすぎません。

理想的なサービスを探すのは大変なことだと思いますが、くれぐれも最初の一歩を手を抜かないで、頑張って探すようにしてくださいね。

大切な人生の選択の一つなのですから!

関連記事

  1. 人工呼吸器の高性能化がもたらしたもの
  2. 日本人が白鵬に感じる違和感と外国人による老人介護の問題!
  3. まだデイケアで消耗してるの?(笑)
  4. 多くの在宅サービスはすでに亡くなった人を対象にサービスしています…
  5. 家庭用の調理ロボットから考える未来のリハビリテーション!
  6. どうして私の花粉症はこんなにひどいのか?
  7. 在宅でのリハビリテーションと生活環境のバランスについて!
  8. お孫さんの良き理解者になる(フリをする)!

おすすめ記事

PAGE TOP