在宅でのリハビリテーションと生活環境のバランスについて!
毎日の生活のハリが大切ですね!
在宅でのリハビリテーションの効果を高めるために、一番重要な要素は何かと言えば、それは「毎日の生活をどの様に過ごしているか?」が最も大切になってくると思います。
それはどういうことかと例を挙げると、例えば毎日30分間の自主トレをキチンと行なっている方がいたとします。
それだけならしっかり自主トレをして立派なのですが。
もしその方がその自主トレを行う以外の時間を、ベッドを中心とした、寝たり起きたりのダラダラした生活をしていたらどうでしょう?
いくら自主トレをしていても、それじゃあダメですよねー!
一日中ゴロゴロしていて、30分だけ運動しても、それではドンドン体力が落ちて寝たきりになって行ってしまいます。
やはり毎日の生活のなかで、なるべく積極的に活動できていないと、徐々に体力と生活のハリを失って行ってしまう様です。
どうしてこんなことが起きてしまうのかというと、どうしても入院中は寝て治すという意識が強くなりがちです。
そしてリハビリテーションというと、リハビリセンターで指導されて行うものという意識で取り組みがちになりますね。
しかし自宅に帰ってからの生活では、いかに日常生活を活動的に送るのかがとても大切になります。
毎日の生活の中でいかに上手く体を動かすか!
回復期リハビリテーション病院に入院していた時には、まだ体調も不十分だった可能性もありますし、入院中の生活はどうしてもベッドが中心になります。
ですから病院を退院してからも、どうしても病院での生活の意識から抜けられなくて、同じ様に自室のベッドを中心とした生活スタイルを自然と作ってしまう場合が結構あります。
ですがそうなると自宅での生活が、病院での生活と同じ様なベッド中心型の生活になってしまいます。
しかしここで意識しておかなければならないのは、一般的な病気は寝て体力を回復させて良くなります。
しかしリハビリテーションが必要な状態では、すでに長期間の闘病生活とリハビリテーションのための入院で、身体のコンディションは、やや運動不足気味になっています。
つまり廃用症候群が進みかけている状態になっています。
この状態では、寝ていても体力は回復してきません。
それどころか寝ていると体力はさらに低下していきます。
ですから普段の生活ではいかにして身体を動かす様に環境を整えるかが大切になります。
体を効率的に動かせる生活環境を整える!
健康で働いている時には、休みの日に予定がない場合は、基本的にダラダラする方が多いと思います。
そういう私も、予定の特にない休みの日には、ソファーの所にキチンと配線して、マックブックとアイパッドとアイフォンを充電しながら、それらを取っ替え引っ替えして、簡単な文章の打ち込みをしながら、ゲームをしたりアマゾンのプライムビデオを見たり、ユーチューブを見たり、ネットサーフィンしたり完全に寝たままできる環境を整えています。
ダメじゃん!
ワッワタしは良いのです! 普段は汗水垂らして働いているのですから!
でもあなたはこんな暮らしをしていてはダメです!
もっと身体を動かす様にしましょう!
普段の生活の中で、いかに効率よく運動するかは、生活環境に大きく関わってくると思います。
よくご自宅に訪問すると、専用の椅子の正面にテーブルを置いて、そこにテレビとコンピューターをセットして、周囲に本棚を囲む様に並べて、DVDや本を並べている方がおられます。
周囲には電気ポットと急須も用意されています。
これを私は「マユ」とか「コックピット(操縦席)」と呼んでいます。
こうなると、朝起きてから夜寝るまでの間、トイレ以外は、ほとんど座って生活することが可能になります。
でもこれではダメですね!
でも多かれ少なかれ、自宅での生活が長引くと、効率よく楽ができる様に、生活環境が整ってきてしまうものです。
ですからこれらのマユやコックピットを壊して分解するところから、在宅でのリハビリテーションは始まります。
そして計画的に一日に必要な移動や運動ができる様に、家具やその他の電気製品などを離して配置していきます。
そうやってなるべく、日常生活の中で動く機会を作っていく様に、生活環境を変えていきます。
楽ができない家づくり、落ち着かなくて忙しい家づくりを、知恵を絞って考えるのです。
逆ビフォーアフターですね。
あなたの生活環境はどうですか?
無意識のうちにマユやコックピットが出来てきていませんか?