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辛いのはダメ! 脳をコントロールして楽々ニューロダイエット! その5

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辛いのはダメ! 脳をコントロールして楽々ニューロダイエット! その4

 

 

辛いのはダメ! 脳をコントロールして楽々ニューロダイエット! その5

運動でカロリー消費をするのは至難の業です!

あなたは自転車エルゴメーターとかトレッドミルで運動したことがありますか?

だいたいのスポーツジムには自転車エルゴメーターとかトレッドミルがありますね。

これに乗って運動しているとつくずく感じるのですが、少しくらい運動しても、なかなかカロリーを消費しないということです。

ご飯1杯分のカロリーを消費するのにも、かなりの運動をしなければなりません。

それどころかご飯1杯分のカロリー消費なんて、できた試しがありません。

自転車を漕いだり筋トレをしたりして、単純に運動することでカロリーを消費するのは、とても大変で効率が良くありません。

そこでこれまでの運動科学で言われてきたのが「有酸素運動」ですね。

ここで「有酸素運動」について少し解説しておきましょう。

 

 

有酸素運動の正しい定義とは

有酸素運動とは、私たちの運動、つまりは筋肉の収縮活動を酸素のエネルギーだけで行うということです。

私たちの運動は、血液から筋肉に供給された酸素を利用して、筋肉を動かすエネルギーを作り出しています。

しかし筋肉の運動が激しくなり、血液から供給される酸素から作り出されるエネルギーだけでは運動ができなくなると、今度は筋肉の中に蓄えられていたエネルギーを使って運動するようになります。

この筋肉に蓄えられたエネルギーには限りがありますから、筋肉の収縮活動がこの段階になると、すぐに筋肉は疲れてしまいます。

私たちが運動していて、すぐにへばってしまうのは、有酸素運動で活動できる範囲が少なく、すぐに筋肉内の燃料が必要になってしまうからです。

これは普段の運動不足が原因でなまっているのです。

この血液から供給される酸素だけで運動をする状態(有酸素運動)から、それでは運動エネルギーが足りなくなり筋肉に蓄えられた燃料を使い出す(無酸素運動)に切り替わるところを、ATポイントと呼びます。

このATポイントより下のレベルで運動することを有酸素運動と言うのです。

ATポイントより下のレベルで運動する限りは、私たちはいつまでも運動を続けることができるのです。

例えば海の魚のマグロを思い浮かべていただくと良く分かると思います。

マグロは回遊魚ですから、ずっと泳ぎ続けています。

寝るときも泳ぎながら寝ていますね。

これはマグロが有酸素運動をしているからなのです。

有酸素運動だけをするマグロは、決して疲れることがありません。

ではマグロの切り身を見てみましょう。

マグロの切り身は「赤身」と言う鮮やかな赤い色をしています。

この赤身の筋肉がマグロの有酸素運動の秘密なのです。

それに対して「白身」の魚はどうでしょう?

美味しい白身の魚の代表といえばヒラメですね。

このヒラメの泳ぎ方を思い浮かべてみてください。

ヒラメは、普段は水底の砂の上に横たわってジッとしています。

そして餌の小魚が来ると、素早くダッシュして獲物に食らいつきます。

そしてまたすぐに水底に沈んでしまい、動かなくなります。

これはヒラメが無酸素運動で動いているから、すぐに疲れてしまうのです。

無酸素運動を行なっているヒラメの筋肉は「白身」です。

白身の筋肉は瞬発力はあるのですが、すぐに疲れてしまうために、長く運動を続けることができないのです。

 

有酸素運動はダイエット効果が高いが長期間の下準備が必要です

それでは私たちヒトの身体の筋肉はどうなっているのでしょう。

私たちの身体の筋肉には、この有酸素運動をする「赤身の筋肉」と、無酸素運動をする「白身の筋肉」の両方が混ざっています。

そして赤身と白身の、どちらの機能が優位かは、身体の部位によっても違いますし、その人の運動習慣によっても変わってきます。

たとえば短距離走の選手は、瞬発力が必要なために、無酸素運動を行う白身の筋肉が優位になっています。

それに対してマラソンの選手は、持久力が大切になりますから、有酸素運動の赤身の筋肉が優位になります。

ではダイエットにおいてはどちらの筋肉が有利なのかと言うと、有酸素運動をする赤身の筋肉が有利なのです。

有酸素運動が優位な身体になると、常に酸素供給によって筋肉が燃焼して、基礎代謝が高まっています。

つまり車でいえばアイドリング状態での燃料消費が増えているのです。

基礎代謝が高まっていると、特に激しい運動をしていなくても、普通に生活しているだけでもやせやすい身体になります。

ですから有酸素運動はダイエットに有利なのです。

しかし私たちが運動によって赤身の筋肉を増やそうとすると、じつはとんでもなく頑張らなければならないのです。

アメリカの保険局が以前に発表したデータでは、有酸素運動機能を高めるには、健康な若い男性が週3回以上、心拍数が120以上となる運動を30分から1時間行なって、6ヶ月以上かかると発表しています。

多くの場合には1年ぐらいかかるようです。

ちょっと大変ですよね。

気が遠くなります。

しかし安心してください、これは普段から運動をしている若い方のケースです。

運動不足の熟年であるあなたには、(熟年でなくても運動不足のあなたにも)、じつはもっと必殺で簡単な基礎代謝を高める方法があるのです。

それがコアマッスル・トレーニングです。

 

コアマッスルの正体とその働きとは?

先ほどまでは筋肉の赤身と白身についてお話ししていました。

これはいわば筋肉の質の問題です。

それに対してコアマッスルのお話は、これは筋肉の役割分担のお話になります。

私たちの身体の筋肉には、その働き方において、アウターマッスルとコアマッスルに分けられます。

 

アウターマッスルとは!

実際の関節運動を行う、比較的に大きな筋肉です。

主なものには大胸筋や僧帽筋、大腿四頭筋、大殿筋などがあります。

あなたが筋肉と言われて、普通に思い浮かべるのが、このアウターマッスルと言えます。

 

コアマッスルとは!

主に関節の根元付近にある小さな筋肉です。

そのほとんどは、あまり一般には名前が知られていません。

たとえば肩の関節の付け根にある棘下筋や大円筋、小円筋、あるいは背骨の横にある脊柱起立筋である最長筋や腸肋筋などです。

これらの筋肉は関節を動かすときに、特に関節内部の細かな運動をコントロールしています。

ヒトの関節は単純なドアの蝶番みたいなものではありません。

たとえば肩関節を動かす時には、肩の関節の穴中で、腕の骨の骨頭の部分が、細かく位置を動かしているのです。

この動きを調節しているのがコアマッスルなのです。

またコアマッスルには、その筋肉の線維の中に、たくさんの感覚センサーが入っています。

そして、その感覚センサーによって、関節の運動の状態やコンディションを測定しているのです。

ですからコアマッスルは感覚筋と呼ばれ、関節の運動だけでなく、関節の感覚センサーとしても働いています。

 

コアマッスルは関連する筋肉の司令塔です

コアマッスルは小さな筋肉ですから、直接に関節を動かす力はとても弱いのです。

ですが関節の運動状態を測定する感覚センサーという、とても大切な機能を担っています。

そしてコアマッスルからの感覚情報をもとに、大きなアウターマッスルが働きますから、いわばコアマッスルは筋肉の司令塔みたいなものです。

ラグビーやアメフトで言うところのクォーターバックみたいな存在なのです。

 

コアマッスルのコンディショニングで全身の筋肉を活性化させます!

コアマッスルは比較的小さな筋肉で、関節の根元にチョコンとくっついています。

ですから普段はあまり目立ちません。

ですが小さくて弱い筋肉ですから、私たちが年齢を重ねて来ると、その小さなコアマッスルから筋力が衰えて来るのです。

そしてふとした拍子に手足を動かしていて、コアマッスルに過度な負担がかかると、その筋肉を痛めてしまいます。

ギックリ腰や五十肩などの痛みは、ほとんどがこのコアマッスルの障害が原因です。

そして年をとるに従って、コアマッスルのコンディションが衰えることで、アウターマッスルの運動機能や出力が衰えてしまうのです。

よく40代に差し掛かる頃から、横断歩道の信号が変わりそうになってダッシュするのや、駅の階段を駆け上がるのがしんどくなってきますね。

あれは単に足腰のアウターマッスルの衰えではありません。

日本人は食生活などが豊かなために、そんなに簡単にはアウターマッスルは衰えないのです。

しかし小さなコアマッスルはそうはいきません。

年齢とともにダンダンと負担がかかって、コアマッスルのコンディションが悪くなっていきます。

このコアマッスルのコンディションが悪化することで、アウターマッスルに適切な情報が届かなくなり、アウターマッスルの機能が落ちてしまうのです。

そしてアウターマッスルの機能が衰えることで、あなたの基礎代謝が低下していき、自然と太りやすい身体になっていくのです。

ですからわざわざアウターマッスルの有酸素運動トレーニングを行なって、半年以上かけて基礎代謝を高めなくても、簡単なマッサージだけで基礎代謝を手っ取り早く高めることができるのです。

それがコアマッスルに対するコアマッスル・マッサージです。

 

コアマッスルのストレス解消マッサージ法

ある程度の年齢の方(30代後半くらいから)であれば、わざわざ大変な有酸素運動をしなくても、簡単なマッサージだけで、基礎代謝を劇的に高めることができます。

そのマッサージが、コアマッスルに対するマッサージです。

方法としては簡単で、たとえば肩の関節のコアマッスルへのマッサージであれば、まずはマッサージを行いたい方の肩が上になるように横向きに寝ます。

そしてハンディタイプのマッサージバイブレーターを使って、肩甲骨のやや下半分の筋肉の盛り上がり部分から外側の側面にかけてゆっくりとマッサージをしていきます。

この時にコアマッスルは皮膚の表面からの奥の方にありますから、なるべく肩の力を抜いて、バイブレーターの振動が奥のコアマッスルに伝わるようにするのがポイントです。

肩のコアマッスル

肩のコアマッスルに対するバイブレーター・マッサージ

 

同じように背骨の両脇の筋肉(脊柱起立筋群)にもバイブレーターでマッサージを行なっていきます。

脊柱起立筋群

 

脊柱起立筋群に対するバイブレーター・マッサージ

 

あなたの身体のコアマッスルは、その他にもたくさんあります。

今回はさわりのみをご紹介しましたが、ダイエットを効果的に進めるために、コアマッスルマッサージはとても効果があります。

それには以下のような要因が挙げられます。

 

コアマッスル・マッサージがニューロダイエットに効果的な理由

❶ アウターマッスルの機能が良くなることで基礎代謝が高まる

❷ コアマッスルの機能が良くなることで自律神経系が安定して基礎代謝が高まる

❸ 自律神経系が安定することで体脂肪の燃焼効率が高まる

❹ 自律神経系が安定することで内臓機能が安定し腸内細菌が繁殖しやすくなる

❺ 自律神経系が安定することで睡眠の質が高まる

 

コアマッスルと自律神経系の関連

じつはコアマッスルは私たちの自律神経系とも密接な関係があるのです。

ですからコアマッスルの機能が安定することで、自律神経系が安定して働くようになります。

そして自律神経系が安定することは、私たちの身体の代謝活動を安定させ、効率よくダイエットを進めるために、とても良い効果があります。

逆に言うと、コアマッスルのコンディションが悪く、肩や腰がこわばったままの状態では、自律神経系が安定せずに、ダイエット効果も上がらないのです。

皆さんも良かったらコアマッスル・マッサージ試してみてください。

人生が変わりますよ!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

次回にニューロダイエットのまとめを書いていきますのでよろしくお願いします。

 

次回記事

脳にストレスをかけない楽々ニューロダイエットのまとめ

 

 

 

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