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テロメアの長さが寿命を決定します
誰でもティーンエイジャーの時には若さにあふれてハツラツとしています。
高校のクラスの仲間を見回しても、みんな若々しく、肌もピチピチしていましたね。
しかしそれから何十年かたって、クラス会で出会った昔のクラスメートの姿はどうでしょうか?
かなり個人差がありますよね。
すごく年寄り臭くなって、なんか髪の毛も少なくて、肌の色つやも悪い人がいますね。
また少し大人になって落ち着いたけれども、あまり昔と変わらずに、ハツラツとして若々しい人もいます。
この差はどうして出来るのでしょうか?
また見た目の若さの違いは、本当に若さの違い(健康とか寿命とか)なんでしょうか?
答えは「イエス」です。
もしあなたが実際の年齢よりも老けて見えたなら(もしくは同じ年齢の昔のクラスメイトの方が若く見えたなら)、あなたの身体は、その若く見える昔のクラスメイトよりも老化が進んでいるのです。
戸籍上の年齢(生まれてからの年数)と、実際の生物学的な老化の程度は、人それぞれに違うのです。
ではなぜそんな違いがあるのかというと、それを決めているのが「テロメア」の長さなのです。
あなたはテロメアを知っていますか?
テロメアというのは、染色体の両端を抑えて、遺伝子情報がバラバラにほどけないように保護しているカバーです。
イメージとしては、靴紐の先がほぐれて崩れてしまわないように、ビニールのカバーが付いていますね。
テロメアとはちょうどそんな感じです。
DNAが織り込まれた染色体という紐の先を、テロメアと呼ばれるカバーが保護して、染色体のDNAがバラバラになるのを防いでいるのです。
テロメアは一般的なDNAと同じように、塩基の「二重らせん構造」を持っています。
しかしテロメアが、他のDNAと違っているのは、全く同じ塩基配列を、ただ何千回も繰り返しているだけの構造だということです。
DNAの塩基は、T, A, G, C の4種類の塩基の配列の組み合わせで、様々な暗号(遺伝情報)が作られています。
そしてそれぞれの塩基は TとA、GとCが必ず手を繋いで、二重らせん構造を作るルールとなっています。
テロメアは、片側の塩基配列が「TTAGGG」ですから、反対側の配列は必ず「AATCCC」になります。
この「TTAGGG」と「AATCCC」の二重らせん構造を何千回も繰り返して、染色体の先っちょにくっついているのがテロメアです。
テロメアに遺伝情報を伝える役割はありません。
遺伝情報を伝えている染色体の中のDNAを守るための、単なる緩衝材の働きをしているのです。
しかしテロメアには、とっても大切な働きがあるのです。
それは、私たちの寿命を決定するという、とても恐ろしい役割なのです。
テロメアの働き: 染色体のプロテクター
私たちの身体を構成している細胞は、一定の期間で分裂して増えることで、常に古い細胞と新しい細胞を入れ替えています。
しかしひとつの細胞をふたつに分けて、全く同じものを作るためには、細胞の中の染色体と、そのなかのDNAもコピーしてふたつにしなければなりません。
そのためにDNAの二重らせん構造をいったんほどいて、それぞれの塩基配列に新しい塩基をくっつけて、1本のDNAからまったく同じDNAを2本作り出します。
この時に下手をするとDNAの塩基配列がバラバラになって、遺伝情報が壊れてしまう恐れがあります。
これを守っているのが、染色体の緩衝材である「テロメア」なのです。
テロメアは染色体のプロテクターなのです。
細胞分裂のたびに短くなるテロメア
テロメアは「TTAGGG」と「AATCCC」の二重らせん構造を何千回も繰り返す構造になっています。
そしてこの単純な繰り返しの構造は、細胞分裂を繰り返すたびに、少しずつ失われて、テロメアは短くなっていきます。
そしてテロメアが短くなりきってしまうと、その細胞はもうそれ以上は分裂できなくなり、静かに寿命を終えることになります。
そしてあなたの体の中の細胞が、分裂できなくなる細胞が増えていくことは、あなたが老化することを意味します。
そして、やがてはあなた自身も静かに寿命を迎えることになるのです。
つまりあなたの体の細胞のテロメアが、どのくらい長さを保っているかが、あなたの若さと寿命を決めているのです。
そしてテロメアは、生まれつきの長さも違いますし、短くなるスピードも個人差があります。
どうしてテロメアが短くなるスピードに個人差があるのかというと、テロメアは条件次第では、再び再生されて長くなる場合があるからです。
このテロメアを再生する働きをしているのが、「テロメラーゼ」と呼ばれる酵素なのです。
テロメアを再生するテロメラーゼという酵素
テロメラーゼは細胞分裂の際に失われたDNAの修復を受け持っている酵素です。
このテロメラーゼがテロメアを作って補充することで、テロメアを長く保っているのです。
ですから細胞内のテロメラーゼの濃度が高いほど、テロメアは補充されやすく、長さを保つことができるのです。
テロメアの長さとテロメラーゼの濃度が若さと寿命を決定します。
若さを保ち加齢疾患を予防する幹細胞の働き
あなたの体が健康であり続けるためには、体の細胞が一定の期間ごとに新しくなる必要があります。
この新しく入れ替わる細胞を作り出すのが、「増殖細胞(前駆細胞)」と呼ばれる細胞です。
あなたの体を新しくするための増殖細胞(前駆細胞)は、体の様々な場所に存在します。
例えば免疫系の免疫細胞や、消化器官の粘膜の細胞、骨や肺の細胞、肝臓の細胞、皮膚や髪の毛を作る毛包の細胞、膵臓や血管の内側の壁の細胞、心臓の平滑筋の細胞、脳の海馬などの細胞に増殖細胞が存在します。
しかしこれらの細胞の一部には分裂できる回数に限りがあり、細胞がそれ以上新しくなれないと、その組織の細胞は老化を早め、うまく機能しなくなってしまうのです。
人の体を新しく保つ増殖細胞には、その元となる細胞があります。
それが『幹細胞』です。
人の体を作る細胞は、すべて幹細胞から生まれてきます。
幹細胞には、さまざまな種類の特化した細胞に分化する能力が備わっているのです。
幹細胞は、普段は「幹細胞ニッチ」と呼ばれるところで安全に守られて眠っています。
この「幹細胞ニッチ」は、その幹細胞が分化して増殖する組織の中や、その近辺にあります。
そして組織を補充する必要がある時に、幹細胞は幹細胞ニッチから出て分裂し、増殖細胞(前駆細胞)を作り出します。
たとえば、あなたが病気になると、免疫を強化するために白血球を増やす必要があります。
そこで骨髄の「造血幹細胞」が分裂して、血液の中に流れ出して白血球になるのです。
また腸管粘膜や皮膚の細胞も、そこにある幹細胞によって、絶えず補充されて健康な状態を保っています。
このようにして幹細胞が分裂することで、体の組織を新しくしているのです。
そしてこの幹細胞のテロメアが短くなることで細胞分裂ができなくなると、あなたの体は、その組織を新しく保つことができなくなってしまうのです。
細胞の老化がもたらすものとは?
幹細胞のテロメアが極端に短くなると、細胞に対して分裂のサイクルと自己複製を停止するシグナルが出されて、細胞分裂が止められてしまいます。
そうなると幹細胞はニッチから出てこなくなり、細胞の増殖が止まります。
また一般の通常細胞では、ミトコンドリアがうまく働かなくなり、細胞内でのエネルギー供給が危機となり、細胞の活動が停止してしまいます。
そうなると体のあちこちに老化が進んで、問題が起こってしまいます。
古くなった細胞には、うまく機能しなくなったタンパク質やリポフスチンなどが溜まりだします。
そうやって老化してきた細胞は、うまく機能しなくなり、炎症誘発物質を周囲の細胞に撒き散らします。
そうすると、さらに周囲の細胞に老化が波及していってしまうのです。
骨髄細胞が老化すると、血液や免疫系の幹細胞が正しく分裂しなくなり、血液細胞の製造量のバランスが狂ってしまいます。
膵臓の細胞が老化すると、インスリン分泌の調節が上手くできなくなり、糖尿病などの代謝性の疾患にかかりやすくなります。
細胞老化には、こういったさまざまな問題が発生するのです。
外見への細胞老化の影響
私たちの体の細胞が老化すると、いったいどんな問題が起きるのでしょう?
まずは私たちの外見にその影響が表れてきます。
肌の老化
私たちの肌は、その一番表面を「表皮」がおおっていて、その下に「真皮」という層があります。
表皮の増殖細胞である「ケラチノサイト」などは、細胞内に豊富なテロメラーゼを生成しているので、老化細胞にはなりにくいのですが、それでも加齢によって自己複製のスピードはゆっくりになっていきます。
私たちの肌の老化は、表皮ではなく、その下の真皮で顕著に認められています。
真皮には「線維芽細胞」と呼ばれる増殖細胞があり、① コラーゲン ② エラスチン などが作られていますが、年齢とともに減少していきます。
そうなると真皮の張りが弱くなり、それが表皮をたるませて、老けて見えるようになるのです。
また皮膚の「脂肪体」や「ヒアルロン酸」が減少すると、肌が薄くなり、肌のバリア機能が低下していきます。
皮膚のメラニン細胞が老化することで、皮膚の表面にシミができ、顔色が悪くなっていきます。
骨の老化
私たちの骨は、常に「骨芽細胞」により新しく作り直され、「破骨細胞」で古い骨が分解され続けています。
「骨芽細胞」が老化すると、骨の再生と破壊のスピードのバランスが崩れて、骨が弱くなっていきます。
髪の毛の老化(白髪)
私たちの頭皮には毛包と呼ばれる細胞があり、そこのケラチノサイトがまず白髪を作ります。
そこにメラニン細胞が色素を吹きかけて、黒髪を作るのです。
老化による毛包のメラニン細胞の減少が、白髪を増やして行くのです。
肉体への細胞老化の影響
あなたが年をとるに従って、体の中で炎症物質が増えていき、慢性的な軽微な炎症状態が続くようになります。
これを「インフラメイジング(加齢炎症)」と呼びます。
インフラメイジングは、細胞の老化が原因で起こります。
細胞が老化して、その遺伝子が損傷されたり、テロメアが短縮したりすると、その細胞は周囲の免疫細胞や修復機能のある細胞に対して、助けを求めるシグナルとなる物質を放出します。
しかし助けを求められた免疫細胞や修復機能のある細胞が老化していると、そのシグナルに正しく反応できず、かえって炎症性サイトカインなどの、体の炎症を悪化させる物質を増やしてしまいます。
その結果、発ガン性などのリスクが高まるのです。
この状態をSASP(細胞老化関連分泌減少)と呼びます。
このインフラメイジング・SASPは、体に慢性的な炎症状態を作り出して、組織の通常機能を妨げて、さまざまな問題を生み出します。
例えば私たちの動脈の血管は、高い圧にさらされて傷つきやすいため、コレステロールを材料にして免疫細胞が血管を修復しています。
この血管修復の材料であるコレステロールが、慢性的な炎症状態により体内で増えている炎症性物質によって酸化されて、酸化コレステロールになると、それが動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞の原因となります。
免疫細胞の老化は、発ガン性リスクを高めたり、喘息や肺線維症などを引き起こします。
筋肉の増殖細胞である、「筋衛星細胞」や「間葉性前駆細胞」などの老化は、筋肉の脂肪化や線維化を引き起こして、サルコペニアやロコモーティブシンドロームなどの、高齢者の運動機能低下の原因となります。
認知機能への細胞老化の影響
早くからアルツハイマー病などの、認知機能の問題が起きる人はテロメアが短い傾向があります。
高齢者が、身体が健康でもテロメアが短い場合、数年後に認知機能の全般的な低下が起きてきます。
また白血球などの、血液細胞のテロメアの長さがおおよその脳の老化の指標となります。
白血球のテロメアが短い人は、脳の海馬が萎縮していることが分かっています。
海馬とは、私たちの記憶をコントロールするところで、ここでドンドンと新しい神経細胞が作られないと、私たちは新しい記憶を持つことができません。
昔の記憶は側頭葉に保管されていますから、思い出すのに時間がかかっても、長期記憶は保たれています。
ですから高齢者は、新しいことは覚えないけれども、昔のことはよく覚えているのです。
でもそれってちょっと危険なシグナルですよね。
若さを保つためには幹細胞の分裂が予定通り行われる必要があります
あなたの身体を若く保つためには、幹細胞の分裂が予定通り行われる必要があります。
そのためには、細胞の染色体のテロメアを長く保つ必要があります。
テロメアは、生まれた時には誰でも、ある程度は長いのですが、それでも生まれつきの長さには個人差があります。
赤ちゃんがお腹の中にいるときの、お母さんのテロメアの長さが、生まれてくる赤ちゃんのテロメアの長さに影響を与えているらしいのです。
ですから赤ちゃんの時から、その子によってテロメアの長さが違うのです。
またテロメアが短くなるスピードも、人によって個人差があります。
それは細胞分裂で短くなったテロメアを修復するテロメラーゼと呼ばれる酵素の濃度が、人によって差があるからです。
そしてこのテロメラーゼの濃度は、あなたの生活スタイルや、生活環境によって変化するのです。
幹細胞のテロメアとテロメラーゼへのダメージを防ぐ
私たちの細胞のテロメアは、細胞分裂を繰り返すたびに、少しづつ短くなっていきます。
そして完全に短くなりきると、その細胞は分裂できなくなり、静かに死んでいきます。
ですが短くなったテロメアを修復して、補ってくれる酵素があるのです。
それが「テロメラーゼ」です。
このテロメラーゼが、細胞内にたくさんあると、テロメアの修復が良く行われて、細胞分裂も活発に行われます。
そしてテロメラーゼの濃度や働きは、生活スタイルや生活環境に大きく影響を受けるのです。
ではどんな生活スタイルや生活環境が、テロメラーゼ濃度を高め、テロメアを長く保ち、私たちを若々しく寿命を延ばしてくれるのでしょう。
健康寿命を保つための日常生活の政略とは?
テロメアを長く保ち、寿命を伸ばすには、ストレスや食べ物、睡眠、運動などが関係しています。
たとえばある種のストレスは、テロメアを短くして、あなたの身体を老けこませ、寿命を縮めてしまいます。
また食べ物によっては、体の慢性炎症状態を悪化させて、テロメアを縮めることが分かっています。
睡眠不足や運動不足、過度の運動もテロメアには良くありません。
反対に、これらの問題を良くコントロールすることで、あなたのテロメアを長く保ち、より長く健康で若々しくいられるのです。
第一の戦略: ストレスコントロール
生活の中で困難な状況にぶつかると、私たちはストレスを感じます。
しかしそのストレスが、比較的に短期間であり、自力で解決が可能であれば、それはテロメアにとって脅威とはなりません。
しかし、そのストレスが長期間にわたり、自力での解決が困難な場合には、そのストレスはあなたの心と身体を蝕んで、テロメアを短縮させてしまいます。
たとえば長期間の病気の家族の介護などが、この自力で解決できない長期のストレスになります。
何か問題が起きると、誰しもがストレスを感じます。
問題が起きて、ストレスを感じない人はいませんね。
しかし同様のストレスを受けても、それがテロメアを短くさせる人と、長いままの人がいるのです。
それはどうして違うのでしょうか?
その違いは、ストレスの解釈の仕方の違いにありました。
脅威反応とチャレンジ反応
何か問題が起きた時に、私たちの脳は、その先の展開を予測します。
その予測の結果が、悪い結果であった場合、そのストレスはあなたのテロメアを短くしてしまいます。
しかしその予測の結果が、良い結果につながる場合、あなたのテロメアは長くなります。
要するに、何か問題が起きた時に、「これはもうダメだ、おしまいだ」と感じるのか、「まあなんとかなるさ。きっと上手くいく」と思うかの違いだけなのです。
前者の「これはもうダメだ、おしまいだ」と感じるのを『脅威反応』と呼びます。
これはわかりやすい例で言うと、ライオンに襲われたシマウマの反応です。
この時にシマウマは、出血を少なくして、痛みを感じなくするために、手足の血液の流れを少なくし、脳の神経活動を弱めます。
ショックを受けて、椅子に崩れ落ちるとか、恐怖で身体が硬直して何も考えられなくなるとかの反応がこれですね。
この生理的な反応が、あなたのテロメアを短くするのです。
反対に「まあなんとかなるさ。きっと上手くいく」と感じるのは『チャレンジ反応』と言います。
これはライオンに出会った時のトラの心境です。
トラは、ライオンに出会った時には、「うわ、嫌な奴に会った」とストレスを感じます。
しかし直後に「しかたない、いっちょやったるか」と臨戦態勢に入ります。
そうするとトラの体は、心臓を活発に動かして、脳や肺に血液を送り、手足の筋肉にも酸素を十分に送って、戦う準備を整えます。
心臓はバクバクいっていますが、感覚が研ぎ澄まされ、手足の動きも俊敏になって、反射神経の反応も良くなっています。
この生理的な反応が、あなたのテロメアを長くするのです。
ライオンを倒して生き延びたら、彼の分まで、さらに健康で長生きしなければなりませんからね。
つまりトラは長生きして、シマウマは早死になのです。
◯ タイガー
X ゼブラ
あなたもタイガーであれですね www
第二の戦略: 食事方法
油の選択
あなたは健康のためにサラダオイルを食べていますか?
でもそれって間違いです。
動脈硬化やガンで早死にしますよ www
最近の研究では、長生きするためには、どんな油を、どうやって食べるのかが、すごく大切なことが分かってきています。
基本的には、魚の脂(ω3: α-リノレン酸)を中心に食べます。
そして植物性のサラダオイル(リノール酸)やキャノーラ油を食べないように気をつけていきます。
サラダオイルでリノール酸を食べていると、体内で過剰なアラキドン酸になり、それが炎症性物質を増やして、慢性炎症によるテロメアの短縮を招きます。
植物性の油を使う場合には、エゴマ油(シソ科の油:α-リノレン酸)を食べるようにします。
またある程度のコレステロールは必要なので、動物性のラードなどの油で、野菜炒めやコロッケなどを作りましょう。
食物繊維を摂る
また食事の中に、なるべく多くの種類の食物繊維を取り入れることが大切です。
食物繊維は、大腸の腸内細菌の餌であり、腸内細菌はテロメアを伸ばすための酵素を作る材料を提供してくれます。
また腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸は、免疫をコンロトールするレギュラーT細胞を増やし、活性化する働きがあり、インフラメイジング(加齢炎症)による、発ガン性リスクや、アレルギー、糖尿病や動脈硬化のリスクを低く抑えてくれます。
食事の油や食物繊維、栄養バランスは、あなたの体の老化と健康に直結しています。
第三の戦略: 睡眠の質と量を高める
現在は、日本人の多くが睡眠不足なのではないでしょうか?
一般的に適切な睡眠時間は、7時間30分と言われています。
これは私たちの睡眠パターンが、深い睡眠であるノンレム睡眠と、浅い睡眠であるレム睡眠を交互に繰り返すパターンで、ノンレム睡眠とレム睡眠をワンセットで90分、これを夜寝てから朝まで5回繰り返すと、ちょうど7時間30分になります。
この7時間30分が、私たちが必要としている睡眠時間の長さなのです。
また睡眠の質については、私たちが夜に寝始めて、一番最初のノンレム睡眠が、その夜の一番深い眠りになります。
私たちがベッドで目を閉じて、眠りに落ちていくと、一番初めにグッと深いノンレム睡眠に入ります。
この眠りが深ければ深いほど、睡眠中の体内で、たくさんの成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンが、私たちの細胞の再生を促し、テロメアを長く保つ助けになるのです。
また地球上の生き物には、すべて地球の自転に合わせた体内時計(サーカディアンリズム)があります。
人間は昼行性の生き物ですから、昼間に働いて、夜に眠るのが健康上適しているのです。
ですから眠りはじめの、一番最初のノンレム睡眠が、夜の10時から夜中の2時の間に来るように眠るのが良いのです。
このようにテロメアを長く保つために、睡眠の質と量にも気をつける必要があります。
第四の方法: 運動方法
適度な運動習慣は、あなたのテロメアを良い状態に保ってくれます。
一般的には1日30分程度の有酸素運動(軽い運動)が、テロメアに良い影響を与えてくれます。
また私たちの身体を支える、骨や筋肉の状態も、テロメアに影響を与えています。
これは私たちの骨や筋肉から、全身の細胞に向かって、メッセージ物質が放出されており、これが細胞の活性化を促しているのです。
適度な運動と、筋肉のマッサージなどのコンディショニングを行うことは、あなたのテロメアを長く保つために、良い効果があります。
どうでしょう?
あなたのテロメアは長そうですか?
最後までお読みいただきありがとうございます。