2020年には日本に住む女性の50%以上が50歳以上という現実
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日本の高齢化がドンドン進んで行っているというのは、あなたも異論はないと思います。
なんと東京オリンピックが開催される2020年には、人口統計上で日本に住む女性の50%以上が50歳以上になってしまうそうです。
確かに最近では若い人の姿を街中で見ることが減りましたね。
遠目から見て格好が若そうだと思っていても、近づいてよく見ると、けっこう40代くらいだったなんてことも増えました。
確かに街に若者が多いと、なんかガチャガチャした感じで、街全体が落ち着かない感じになりますよね。
バブル世代が全盛の1990年代頃には、街にはクソ生意気な若者が溢れかえって、我が物顔に騒ぎまくっていましたよね。
あの当時の思い出といえば、肩パッドの入ったブカブカのジャケットの男女や、ほとんどシースルーのレースの下着見たいな格好で街を歩いている若い女性にビックリした記憶があります。
当時は自分もその若者のひとりであったわけですが、昭和の終わり頃にはなんかピリピリした空気感がありました。
確かに平成に入って、だんだんとマッタリとした優しい空気になって来た感じがします。
我々年寄りにとっては、若者が少なめな方が、街の雰囲気も落ち着いて暮らしやすいですよね。
そして年寄りの多い、平成の落ち着いた空気感の中で育った若者も、またなんとなくマッタリと落ち着いている感じがします。
でも平成もいよいよ終わることになりました。
最近では米中の貿易戦争(すでに覇権をかけた冷戦との説も)が始まったり、EUが崩壊しかけていたり、日本と中国の間でも、今後は一帯一路とTPP11の間で、いろいろとせめぎ合いがありそうですよね。
インターネットの5Gと人工知能が世の中を変えてしまう予感も強くなって来ています。
マッタリと落ち着いていた平成の雰囲気が、新しい年号になると、まるで別物にひっくり返るような気もしますね。
いつ日本の繁栄にも危機が訪れるか分からない、そんな時代が来るような気がします。
そんな時代に我々日本の高齢者はどう振る舞えば良いのでしょうか?
もうそんなに若さが残されていないこの身をもって、日本社会に貢献する方法はないのでしょうか?
若者が減るとトレンドが生まれなくなります
日本が年寄りばかりになって、マッタリした空気に沈んでいる時に、隣のASEAN諸国には若者が溢れかえっています。
ベトナムなどは国全体の平均年齢が28歳だとかなんとか(詳しいデータは不明です)
細かいデータの真偽のほどはともかく、国全体が若者で溢れかえっていることは間違いありません。
経済もドンドン発展して来て、貧しい中から生活が豊かになるにつれ、夢をもってギラギラしながら頑張る若者もたくさんいることでしょう。
そしてそういった若者たちが、新たなトレンドを生み出して、経済の発展をリードしていくようになるのでしょうね。
それに対して日本では、どうしても社会の中心勢力が高齢者になりますから、若者は隅っこでちょこちょこ活動している感が否めません。
日本では大きな若者の集団が生まれにくいため、小さなグループや個人単位で、自分たちの趣味嗜好にあった小さなトレンドが、分散して生まれては消えているような感じですね。
おそらくは昔のテレビなどが大衆をリードして、大きなトレンドを生み出すようなことは、日本ではもう起こらないのかもしれません。
良きにつれ悪しきにつれ、大衆は小さなグループに分断され、マスコミは力を失っています。
若者が減るとイノベーションが生まれなくなります
さてところであなたはインスタグラムを使っていますか?
自慢ではないですが、私は使っていません。
まあ良い年した親父が人様に披露するような画像が無いことも、私がインスタグラムをやらない理由ですが(泣)
でも20世紀における世界最大の写真に関連する企業はコダックでした。
写真の撮影用フィルムを作る技術は、とても高度なために、世界でも米国のコダックと日本の富士フィルムくらいしかフィルムメーカーは存在しなかったのです。
でもデジタル・カメラが主流になって、コダックは倒産してしまいました。
日本のフジフィルムも化粧品とか健康サプリなんかを作るメーカーに転身しましたね。
その結果、21世紀における世界最大のさや真に関連する企業はインスタグラムになっています。
また世界最大のタクシー会社はUberですし、世界最大の不動産会社はエアーなんとか言う、旅行者と空家をマッチングするインターネットのサービスです。
人々がインターネットで情報をやり取りするようになり、紙の雑誌が全く売れなくなり、おそらくは出版社も潰れていくでしょう。
そうなると世界最大の出版社は電子書籍を出している、Amazonのkindle電子書籍ということになりますね。
テレビ局も衰退していっていますから、世界最大の映像会社はインターネット動画配信のYouTubeになります。
でも日本のお年寄りは、これらのことにほとんど関わりをもっていません。
相変わらずテレビを見ながら紙の本や新聞を読み、携帯電話はもっていたとしてもガラケーです。
電子マネーには見向きもせずに、財布の中には信頼できる日本の紙幣が入っていて、いつもニコニコ現金払いです。
これでは日本では、今後も新たなイノベーションは起こりませんね。
なにせ日本の人口の主流派お年寄りなのですから。
年寄りに居心地が良い社会は成長が止まった社会なのです
先ほどご紹介した、インスタグラムやYouTube、Kindle電子書籍やUberなどのインターネットを利用したイノーベーティブな企業は、どれも日本の企業ではありません。
日本では、高齢者ばかりになっているために、こんな新しいサービスを作っても誰も利用しないために、お金にならないのです。
つまり年寄りばかりの日本では、最新のイノベーションにはユーザーが生まれないために、新しいサービスが育たないのです。
日本では年寄り相手の昔ながらのサービスを、チミチミ改良して、細長く生き延びるような、そんなセコい会社しか生まれなくなってきています。
現に来年からのインターネット社会の覇権を米国のクアルコムと中国のファーウェイが争っていますが、それに絡むような世界的なインターネット5G技術に関連した日本の企業は皆無です。
ちなみに5Gとは、インターネットの最新の通信技術で、これまでは4Gが主流でした、しかし4Gになって、インターネットの通信で快適に動画が通信できるようになりました。
そのためにYouTubeが盛んになり、億単位で稼ぐYouTuberが生まれたのです。
そしてYouTubeの隆盛とともに、テレビ局各社が斜陽産業に転落したのです。
4Gでさえこれだけの破壊力があったのです。
4Gの10倍の速度と通信容量を持つ5Gが始まると、世の中はもっと大きく変わります。
車の自動運転や人工知能によるサービスも、ドンドン増えていくでしょう。
ですから米国のトランプさんも、どんな汚い手を使っても、5Gの世界標準はクアルコムに取らせなければならないのです。
これをファーウェイに押さえられたら、世界の覇権は中国に握られてしまうからです。
ですから今回のファーウェイの副会長のカナダでの逮捕は、単なる貿易の詐欺事件ではなく、世界の覇権を争う戦争なのです。
それが分かっていたからこそ、ファーウェイの副会長も決して米国には近寄らず、他の国を経由して移動していたのです。
今回、米国の要請でカナダがファーウェイの副会長を逮捕したということは、世界貿易戦争でカナダは中国ではなく米国の側についたということですね。
こういった激しい米中の覇権戦争を横目で見ながら、日本はただ指をくわえて見ているだけなのが、とても残念です。
日本にはすでに世界で新しいイノベーションを戦えるような力を失ってしまったのでしょうか?
今後も日本を発展させるためには自分からチャレンジする年寄りを増やすしかないのです
最近の話題としては、青山の高級住宅街に児童相談所を建てようとして、周辺の住民が反対するという問題がありました。
住民の言い分は、青山に家を建てるためには億単位の投資が必要で、そんな金持ち階級の自分たちの子供と、シングルの親に虐待されているような子供たちが、一緒の空間で暮らすのは、貧乏な子供がかわいそうだという凄まじく排他的な論理ですね。
自分たちと同じ価値観と生活レベルでないとお付き合いできないなど、そんな狭量な思考を持った親に育てられたら、その子供たちは世界の多様な価値観の中では、とうてい生き残れなくなってしまいます。
そういう親に育てられて、社会に適応できなくなった子供が、そのまま親に寄生して引きこもっている例を、私はたくさん見てきています。
そんな子供たちが、これから激しく変化する太平洋地域の国々と、キチンとお付き合いしていけるのでしょうか?
本当に困ったものです。
昔、ユル・ブリンナーというスキンヘッドの役者さんが主演した「ウェスト・ワールド」という映画がありましたね。
ロボットが西武のガンマンなどになっていて、お客さんが西部劇の世界を楽しめる、未来のテーマパークで、ガンマンのロボットが故障して、本当にお客さんを殺そうとしてどこまでも追いかけてくる映画でした。
最近、Amazonのプライムビデオで、この「ウェスト・ワールド」がリメイクされ、よりリアリティの高いドラマになっていました。
流石にAmazonさん、お金がありますね。
すごく凝った壮大なスケールで、素晴らしいドラマになっています。
これを見ていて感じたのは、もしかしたら未来の日本は、こんな「ウェスト・ワールド」のテーマパークみたいになってしまっているのではないかということです。
世界はドンドン繋がって、情報や人が行き来するようになってきています。
インターネットを介して、新しいサービスも技術もドンドン生まれて、世の中が変わっていっています。
でも人口のほとんどが高齢者になってしまった日本は、それらの新しいサービスを受け入れることなく、昔ながらの生活を送ってしまったとしたら。
変わり続ける世界の中で、日本だけが昔ながらの生活を送る、昔の西部開拓時代を再現した「ウェスト・ワールド」のような、まるでテーマパークのようになってしまうのではないでしょうか?
新しいものを受け入れずに、古い慣習や閉鎖的な考え方にどっぷり浸かって、年寄りくさく生きている。
若者が溢れ、ドンドン変わって進歩していくASEANなどの太平洋地域の片隅で、日本だけが年老いて、いつまでも現金で買い物をし、人力車のように古臭くなった昔ながらのタクシーに乗り、ガラケーで通話をするような世界。
まるで太平洋に浮かんだ、国全体が昔を再現したテーマパークのような国。
日本がそんな風にならないためには、国内の最大のカスタマーである高齢者が、常に新しいものに目を向けて、前に進み続けなければならないのです。
そのためには、今日から心を切り替え、体を鍛えなおし、新しい日本の未来を感じられるように感性を磨いていきましょう。
ガンバレ日本の高齢者です!
最後までお読みいただきありがとうございます。